「現代怪談」を含む小説

【１～４話で完結する、語り口調の短編ホラー集】 ジャパニーズホラー、じわ怖、身近にありそうな怖い話など。 八尺様 や リアルなど、2chの 傑作ホラー の雰囲気を目指しています。…

いつも通りの朝。 いつも通りの夜。 けれど、ほんの少しだけ、何かがおかしい。 鳴るはずのないインターホン。 いつもと違う帰り道。 知らない誰かの声。 そんな「違和感」に気づ…

スマホの写真を、よく見返す。ある日ふと、昨日まで見ていたはずの写真で、友人の立ち位置がほんの少しだけ違っていることに気づいた。 別の日の写真も見比べると、彼女は日付を追うごとに…

防犯のために設置した、玄関の監視カメラ。 ――それが、間違いの始まりだった。

昔、コックリさんに良く似た、エンジェルさんと言う降霊術が流行したそうだ。父はそれに傾倒し、勉強に困っていた私に教えてくれた。

休みの子にプリントを届けに行った先で起こる様々な怪奇現象、己の恐怖と向き合い成長する人間の物語。

あなたのスマホにも、見覚えのないアイコンはありませんか？ それはただのアプリではありません。 触れてしまった者は、順番に“死”を迎えることになります――。 大学生たちの悪ふざけか…

大学のサークルで出会った彼女は、料理がとても上手で、少しだけ、時間の感覚がおかしかった。 使い捨てカメラに写った、15年前と同じ姿の君。 笑って「食べて」と差し出すその手を、俺…

最近、夢を見る。 知らない本屋にいる夢だ。 そして最後には必ず、顔のない長身のスーツ男に殺される。 サラリーマンの双葉春風は、連夜同じ悪夢にうなされていた。 眠れない夜に向かう…

行方不明が続いた岬の保養所に、音を集める仕事人が一晩だけ機材を据える。鎖のきしみ、階段の拍、井戸のような沈み再生のたび現実のほうが歪み、港の赤灯は一拍遅れて点滅しはじめる。扉は動…

穏やかな海に囲まれたのどかな島の某所で、“それ”は生まれた。“それ”は誰にも気づかれずに、しかし確実に『幸せな一家』の日常を侵食し、変質させていった。 これは、“浜岡家”の“幸せ…

深夜、「もっと認められたい」「やり直したい」「忘れたい」——そう呟いた瞬間、あなたのスマホ画面に文字が浮かぶ。 「欲ノ市、本日開市」 気づけば、見知らぬ商店街に立っている。シャッ…

　大学で最近、やたらと纏わりついてくる男がいた。 　ひどく、煙たい男だった。 　褒めてくるのだ。頭の良さ、言葉選び、服のセンス。あらゆるものを、過剰なまでに。 　そして、必ず最…

俺が行きつけの居酒屋のカウンターでいつものように飲んでいると、この店で最近知りあった田中と名乗る男が奇妙な事を言ってきた。 「ザンパンマンって知ってるかい？」 ※この小説には…

奇天烈怪奇な現象に振り回される人間の話

差出人のない手紙が、毎日届く。 白い便箋に、ただ一文だけ。 その多義的な言葉は、読む者の心を静かに蝕んでいく。 一通、また一通と手紙を読むたび、安全なはずの自室が、まるで知らない…

通夜が終わり、遺族が帰った後の葬儀会館。夜間警備員の「俺」は、静まり返った館内を一人で見回ることになる。 死体と二人きりの夜も慣れたもの――幽霊なんて、信じていない。 そう思いな…

何らかの被害が予想されるエピソードを収集しております。

　幼い頃からのあこがれだった図書館での勤務が決まり、大喜びしていた私。 　その目の前に現れたのは今にも崩れそうなボロボロの公民館でした。 　しかもそこにあったのは図書館の名を借…

「あー、私の顔がもっと可愛かったらなあ。」  これは、女子高生、渡辺凛の良くある、しかし切実な願いだった。 学校の怪談話に花を咲かせた、ある日の放課後。凛の日常は、奇妙な異…