「可愛くなりたい、モテたい」。
どこにでもいる女子高生、凛は、思春期の女子なら誰でも思うような、そんな小さな願いを抱いていた。
学校の、踊り場の鏡。
鏡を覗くと、そこには自分がいる。
あまり可愛くない自分。
そして、少し可愛くなった自分—————
キラキラした青春と何気ないクラスの日常と会話、そこに潜む静かな闇がやがて、違和感を増幅させていく。
テンポのいい展開と不穏さがじわじわとやってくる構成の妙。そしてハッピーエンド、が余韻に残ります。
ホラーミステリー、学校の怪談好きに刺さる中編。是非ご一読を!