「短編創作小説」を含む小説

　元鍛冶師の新米魔術師カチャトーリの覚えた魔法は、金属を精錬し剣の形にする『段平鋳造《ブロードソード・キャスト》』でした。 　元鍛冶師の矜持《プライド》が赦さないので、『段平鋳…

お読みいただき、おおきにです（＾人＾）京都のレトロ商店街で出会った少女と少年の、不思議な世界へ出かける、最初のきっかけのお話。特にものすごい事は起こらない、フワっとしたエピソード…

鮮やかに彩られた二人の軌跡。 初々しくも清々しい恋愛模様。

小説を書いてみたい！ けれどうまく話がまとまらないし、途中で挫折。経験もアイディアもないし、創作論は難しそうな用語やテクニックの解説ばかり。やっぱりハードル高いかも？ そう思って…

プロの作家を目指して創作活動に励んでいる荻山洋は、親友で翻訳の仕事をしている鹿野唯から、様々なアドバイスを受けている。それらの大半は、批判的な内容ではあるものの、洋には的確な批評…

　俺は３５歳で｜山国雄一《やまくにゆういち》という。奥さんは９つ年下の山国｜達子《たつこ》、２６歳。結婚６年目。今日は３月３日、ひな祭りの日で、結婚記念日。子どもは１人いて３歳の…

僕の家族は６人。両親、祖父母、妹、僕。端から見ると幸せな家族に見えるらしい。でも、実際はそうでもないのだ。父は心臓の病気を抱えている。心房細動という病名らしい。２ヶ月に１回、受診…

家族も応援してくれたのに

小説を書くことに人生をかけている荻山洋は、ある日、大学時代の知り合いが記した、自作の同人誌を酷評する文面を受け取った。無論、落ち込みもしたし憤りもしたのであるが、親友の鹿野との作…

さっき、俺の親父が遺体となって発見された。死因は首吊り自殺。なぜ、そのような行為に及んだのか。貧乏生活に嫌気がさしたか。でも、それなら親父ばかりじゃない。俺やお袋 妹だって同じ思…

小学生の僕が通学途中に出会った年上のお姉さんに夢中になるお話。 でもそれが憧れなのか恋なのか、何か全然まだわからない。 平凡な日常に突如として現れた女性。 あの日を境に、色のなか…

僕は隙をみて彼女にキスをした。すると、 「ちょっと、何すんのよ！」 　と言われ、ビンタされた。 「痛っ！　叩くことないだろ！」 「悪いのはあんたよ！」 　俺をビンタした女は|合津…

ここは北海道のとある町。今は極寒の真冬でこの辺の地域の最高気温は零下。 　今日は父の月命日で一月二十日。午前十一時にお坊さんが拝みに来てくれる予定。なので、今日の仕事は午後から行…

　今日、僕は初めて女性を抱いた。二十二歳の夜のことで僕は｜山形誠也《やまがたせいや》という。女性は｜斉藤御子《さいとうみこ》といい、二十四歳。御子さんとは大学時代に同じ卓球部で知…

仕事の中でもブラックと言われる介護業界。とある地方の病院に入社した私を待ち受けていたのは、その介護業界の中でもブラック企業だった。30代で若手と呼ばれる介護の世界の中で、私を待ち…

憂鬱に苛まれ続けている僕。毎日のルーチン的な生活にウンザリしていた。僕に生きる価値はあるのだろうか？ 憂さを晴らすために、試行錯誤した先にあるものとは……？

父の部屋のエアコンが壊れた。 　その月は連日猛暑日を更新し続け、1日中暑い日が続いていた。 　お風呂を出てリビングに向かうと、真っ暗な部屋のソファに人影があり、父はリビングで寝る…

　ファーストフード店でアルバイトをしている上田瀧。ある日の閉店作業中、新人の琴美ちゃんが居ないことに気がつく。 　バイトリーダーである馬村先輩に確認するも、消息を知らないという。…

妻との性行為がなくなって約三ヶ月になる。妻が家族になり、出産も含めて女として見れなくなっているのと、仕事で疲れているのと、息子が起きたら、と考えたらできなくなったのだ。

　夏のある日、私たちは泊まりがけで海水浴に来ていた。 　そこは付近で交通事故が多発しているという噂があり、そのためかホテルは格安で、お金のない学生であった私達は事故の話など気に…