「掌編（ショートショート）」を含む小説

妻の不倫によって、家族を失った男の話。

頭に皺くちゃなおじさん顔の被り物をすっぽり嵌めたこんだ白衣の女が、公園の片隅にある花壇の前でしゃがみこんでいた。不審者そのものな人物は、近所に住むマッドな発明家のユカリ博士。不審…

妖星が迫る。その危機に対して天文博士と弟子は何をするのか？

高校に入学して間もなく友人の桜井君に誘われて、ひとつも興味無かった柔道部の入部見学に訪れた波留は、恋に落ちた。柔道部員の郷田先輩に一目惚れしたのだ。しかし、郷田は波留ではなく桜井…

献身的な愛を恋人・史朗に注ぐ女、彩花。史朗の笑顔を作るたび、心の中の台紙に金のシールを一枚貼る日々。 だが、そんな愛の重さから逃れるようにして、史朗は彩花を捨て故郷へ帰った。 欠…

漫画『ブラック・ジャック』の『きみのミスだ！』という話を元にいろいろ考えてみました。

今日もまた、サタケ少年は仲良しでマッドな発明女史ユカリ博士の研究所を訪ねていた。 作文の宿題で「将来の憧れ」を書けと言われ、サタケは少々お悩み中。 ユカリ博士にどうして発明家にな…

「西麻布のyellow、行ってみたかったな」 約束の場所が無くなっても憧れは消えない。 子供の頃から憧れた音楽家と(元)少女の、音楽を通した交流。 1212文字で終わる物語。 …

架空のキャラクターに恋する夢女子が環境の変化の兆しに困惑する話です。 ちなみにインポスター症候群とは、他人から称賛されてもそれが本当のこととは思えない、自分は周囲を騙している詐欺…

「お雛様、飾るだけじゃつまんないね」という可愛い妹ミコトの願いをかなえてやりたいと、サタケ少年は仲良しでマッドな発明女史ユカリ博士の研究所を訪ねた。しかし、徹夜続きで発明品の試作…

　私にはある未来が見える。それは悲しい人類の進化の答えだ……貴方は信じてくれるだろうか？

僕は気が付くと闇の中のベンチに座っていた。死んだようだ。そこに、君が現れた。 2025/3/6 改稿しました。

妖艶な画廊の女経営者・河澄夜見は、画廊を訪れた画家志望の青年・皆葉壮士の指先を見て懸想する。 壮士を、養父から受け継いだアトリエに招く夜見。自分の身体をモデルにして、壮士に裸婦像…

桃の節句。雛人形とつるし雛、それと酔いのまわった人のなんでもないお話です。

８月７日、日本は猛暑の中にあった。誰もが茹だるような暑さにはうんざりしており、誰もが秋の到来を心から待ち侘びていた。この日のテレビの気象予報士は「この猛暑はまだまだ続くものと思わ…

金曜の夜、次の日曜日に見知らぬ男との見合いを強いられていた朱音は憂鬱だった。暗い気持ちを察してくれた友達に誘われ二人してホルモン屋に呑みに行き、憂さを晴らして泥酔する。目覚めたと…

第41回「小説でもどうぞ」の課題「ときめき」の落選作供養です。 ※縦組み表示推奨

スキマ時間にサクッと読める話です。

憂鬱な通勤時間を迎える〝私〟に癒しをもたらす、一匹の猫。生まれ育った町の近所に建つ木造の平家の縁側に鎮座する茶白の猫を通じて、〝私〟はある日屋敷の主と出会った。猫を目当てに、独り…