「純 戦争」を含む小説

大きな戦争後「灰」という毒ガスに包まれた地球。その400年後、人間は灰に打ち勝ち平和を取り戻した。それが傍から見れば歪んでいるとしても、人々は盲目に「幸せ」を生き続ける。 愛と復…

《戦後80周年企画作品》 先の戦争で亡くなられた方々とご遺族の皆様に、心よりご冥福をお祈りいたします。 五十嵐璃乃（Rino Igarashi）5th SINGLE「Fal…

今年書き上がったのはたまたまだけど、後になって今年中に出さなきゃ意味がない気がした。だからここで日の目を見させます。 南北戦争と日本と伝承のお話、はじまりはじまり──

修学旅行で沖縄を訪れた高校生・亮太。 平和学習に退屈さを覚えていた彼は、「平和の礎」の前で突如として時空を越え、戦時下の沖縄へと投げ出されてしまう。 轟音と黒煙の中で出会ったの…

太平洋戦争末期。物資や弾薬の枯渇して半崩壊状態にあった日本軍では度々脱走が発生した。 さらにそのうち、一部はしばしば徒党を組んで民間人や米軍、日本軍を襲って食料や物資を奪い取った…

21世紀の魂を巡る戦争は、兵器ではなく囁きによって戦われた。 そして勝利は、最も賢いAIではなく、最も優しいAIに与えられた。 ​疲弊した世界が求めたのは、真実よりも慰めだった。…

フレンシアは没落商人の三姉妹の姉として育てられ、没落するまで見てきた。二人の妹と家を再興すべく会社を興したが、不安定な国で来る仕事は傭兵派遣くらいしかない。 勝てば、街の再建な…

光はしばしば、闇を伴うものだ。 心を知らぬ独裁者。 心を捧げた騎士。 心を捨てた英雄。 感情が先か、命が先か、正義が先か──その順序が入れ替わるだけで、人間は残酷になれる。 …

【一言あらすじ】一緒に異世界へ召喚された婚約者が王女に取られたのでショタ吸血鬼たちと隣国へ亡命します。 【本格あらすじ】住吉架純は恋人で婚約者でもある門倉綾斗とのデート中に、突如…

河の向こうではもうずいぶん前からずっと戦争をしている。 ある日彼女は言った。「戦争が始まるよ」と。「学校で戦争が始まる」と言った。 僕と彼女は河の向こうへ戦争を見に行き、そこで一…

醜い男と美少年の友情ゆえの物語です。

舞台は核戦争の跡地。生き残ったひとりの男と、彼に寄り添うロボット。 感情を持たないはずの彼女は、ただ一途に「人になること」を願い、男の孤独を埋めようとする。 「おはようございます…

夫を戦地に送り出した貴族の妻シャロネーゼ。 毎朝白い衣装を纏い、美しい所作で祈り続けた日々。 けれど情報は錯綜し、社交界は享楽へと染まってゆく。 夫への想いを守るために、彼女は赤…

第二次世界大戦末期、広島市。 父を戦争で亡くし、母親とふたり暮らしの少年・幸太は、１羽の燕と出逢う。 だが、その直後に原爆が投下され……

手には、管打式古式銃。
覚悟はできていた。 今まで何ということなく生きてきた。
そもそも、自分自身に価値を認められたなら、こんな仕事は引き受けなかったはずだ。
昨日、渡されたモー…

「一九九九年七の月、天からアンゴルモアの大王が降って」……こなかった。そんな田舎町の夏休みをエキサイティングなものにするべく、ぼく、モンちゃん、カヲピーの三人は、町にやってきた新…

　1904年、ロシア帝国と日本との軋轢が高まり、2月8日、旅順港に停泊中のロシア軍艦に日本の水雷艇が奇襲攻撃（宣戦布告は10日、ただし最後通牒は6日に手交されていた）し、日露戦争…

老境に入った語り手の男は、ある夏の午後、縁側で風鈴の音を聞いているうちに、かつて過ごしたひと夏の記憶を思い出す。 それは、昭和の末期、彼がまだ地方役場に勤めていた頃のことだった。…

　吸血鬼界の王・ヴラド3世は、明治の日本に「喫茶店文化」を根付かせようと、息子を東京・上野の「巴珈琲喫茶店」へと送り込む。 「血、権力、戦争」——それが人間のすべてだと信じてい…