「童話 探偵」を含む小説

俺、私立探偵の乾宗十郎は、ある日妹から『困っている友人の依頼を聞いてやって欲しい』と頼まれた。 どうせこっちも仕事にあぶれていたところだからなと出かけた。 件の友人は児童養護施設…

星ねこ鉄道、それは・・・ どこから来てどこへ行くのか 何日もかけて遠い大地をわたってゆく路線。 三人の乗客がいる。 トキ子は、星のかけらを探しているティーンエイジャーの女の…

これは、与太話が御伽噺になるまでの物語。 それほどむかしでもないどこかのむかし。 戒めを解かれた与太話は自らの意思で人々に寄生する。彼らの中でも悪役と呼ばれるものは最も危険であ…

―｢夢｣は時に｢獣｣と成りて―。 　人の夢が集まる街、｢夢見街｣。ここにはありとあらゆる人間が、自身の夢を追い求め暮らしている。映画監督、デザイナー、ビジネスマンなど、夢の形は…

　瀬戸内海に浮かぶ四つ門島に聳える四重塔「四つ首塔」には古来より続く習わしがある。嘗てこの地で惨殺された四人の落ち武者の霊を鎮めるため季節ごとに若い娘が塔に籠もってきた。が、近年…

人が知らない、月の裏側。 猫だけが知ってる、月の裏側。 そこには猫が暮らす街がある。 猫が誘う、月の裏側を覗いてみませんか？

　歯車と水晶が都市を廻す、蒸気機関全盛期のヨーロッパ。 　どれほど光が闇を照らそうと、色濃く残る影に魔物は潜む――小さな町ノースウェアの旧聖堂で発見された死体は、凶器である銀の剣…

月島探偵事務所で助手として働く日下部は天真爛漫な月島アリスの下で働く探偵助手だ。 ある時、依頼者の水谷白雪は自分のことを魔女と言い月島に依頼する。 その依頼からすべてが始まった。

　蒸気と科学が世界を回す傍ら、「森のそば」を意味する小さな町の黒い森でパーシィ・ピックマンが獣に襲われて死んだ。 　その弟の一人は、兄は人狼に襲われたのだと主張し、探偵・ルードヴ…

愚妹は頭がおかしい。 気狂いで危惧類な彼女はいつも夢の様な物語を現実と共に見る。なのに彼女は、夢の様な物語に何時だって現実を見て、齟齬を見つけて、更に苦しむ。何とも律儀な狂人なの…