「学校怪談」を含む小説

ある日を境に、僕は「いないもの」として扱われる。呼んでも応えはなく、名前も呼ばれない。教室と夕焼けの校庭で積み上がる違和感の行き着く先は――。

ぼくたちの学校には、ウワサがある。 屋上の南西の角で、相手の体の一部をそなえてお祈りすると、ヨシダくんが、相手を呪い殺してくれるんだって。

教室から一番近いトイレが神様の怒りで使用禁止になった。 入ろうとする者は放水され、びしょ濡れで逃げ帰るしかない。 みんな諦めたが、それが逆に俺に火をつけた。 絶対にあのトイレを…

ホラーや幽霊要素が強めの恋物語になります。 ヒロイン視点とヒーロー視点の二話構成で、２人の恋心はすでに綺麗な感情ではありません。 なろうでも公開しています。

悪いことをした者が絶対おしおきを受ける、勧善懲悪のオムニバス。

高校生活最初の昼休みが終わりに近づき、教室に戻ろうと早い足取りで廊下を歩いていた私、明神亜々子は、驚きのあまり思わず立ち止まった。 　そうしてなお、まじまじと見直してみても間…

【あらすじ ※ネタバレ】 真可敷小学校の七不思議、十三階段上のまれ子さん。魔の十三階段の怪談に遭遇すると、更に稀に地獄の案内人が現れるという。それがまれ子さん。五年生の少女、陣内…

あらすじ） 教育実習のため久々に実家に帰省してきた大学生・喜山響は、年の離れた弟、小学四年生になる薫の机に『わかる』というタイトルの怪しい本を見つける。もしかして可愛い弟は精神を…

元気な高校生たちが夜な夜な学校に忍び込んで百物語をするギャグホラーです。短いのでさっと読めます。来たる日までは毎日更新です。

放課後の教室で始まった奇妙な遊び「ゆやの家」 化け物を“作る”その儀式は、ただの冗談だった―― 「やめて」 そう叫んだのは、クラスメイトの“ゆや”だった。ゆやの家の怪異はやがて、…

小学校で始まった花占いブーム。どういうわけか私は「嫌いで終わる花」を直感的に見分けられた。無邪気な遊びのなかにあった、悪意と死の気配。

「名前、呼ばれたの……私？」 誰も見ていないはずのその背後で、輪が少しだけ広がった気がした。 気づけば、手がほどけない。 夜が明けない。 「ねえ、これ……遊びじゃなかったの？」

友人と軽い気持ちで演じた女子高の怪談“千影さま”。 あの日を最後に、彼女は消えた――。

　それは、ただのうわさ話でした。 　古くからあるありふれたお話。 　昔からこの町で言い伝えられて来た昔話の一つにすぎませんでした。 　そうです。 　この町で育った人なら誰もが知…

いじめっ子だった穂乃果さん。 ある日、夢を見た。 いじめをなんどもなんどもしてきたあの子が、自分に同じことをしてきた。 目が覚めると‥

これは埼玉県██市███高等学校の卒業文集に現れる存在しない女子生徒について調べたものである。

　 　放課後の学校 　中庭の壊れた噴水 　黒い水面がゆらゆら揺れる 　黒い水面の水鏡 　あはは 　うふふ 　どこからともなく聞こえて来る声 　どこからともなく感じる視線 　あ…

僕が通っている中学校からは、海が見える。朝も昼も夕方も、海は静かに煌めいていた。 そんな教室には、ひとつの噂があった。 夜になると窓際の席に、誰かが座っている――。 君と海と、…

学校の別館にひっそりと佇む、誰も近寄らない図書室。そこには「人を喰らう本」が存在するという奇妙な噂が囁かれている。中学三年生の齋藤孝は、ジャンケンに負けて図書委員にさせられ、退屈…