「ロマンス 切ない」を含む小説

　伯爵令嬢マリーはお見合い用の肖像画を制作しようとしていた。 　伯爵から依頼を受けた画家のマルクスは気難しく、マリーに無愛想な男だった。令嬢を前に無作法にも、絵具で汚れたシャツに…

短編1話完結です。 出来るだけ読み易い作品を、と作りました。 トカレフ、という操り人形(傀儡)職人の少年と、アリア、という少女が織り成す純粋なラブロマンスとなっております。

空手はちょっと齧った程度でまったく強くない、むしろ弱い私は、好奇心からうっかり、スリランカに出来たばかりの新興道場に指導員として派遣されました。 しかも「もし誰かと戦うことになっ…

寒い寒い冬の日、幼い少女セイランジュは、大好きなお母さんを亡くしました。 「お母さんはね、お星さまになったんだよ」 泣きながらお父さんが指さしたのは、淡い薔薇色のお星さまでした。…

『ヘルデンズの運命は、お前の手に――』 平和が訪れて５年、ブランカは正体を隠して生きてきた。 しかし、世界は彼女を見過ごさなかった。 町から街へ、国から国へ。 その立場に彼女は…

騎士にとって剣とはただの武器ではなく、仕えるべき主への忠誠を示す証。 ただひとりの主君へ捧げる、永遠の忠義。 それを示すものが、騎士の剣。 ゆえに、ふた振りをもって騎士を名乗るは…

とうに婚期を逸した権大納言家の二の姫 結子。ただひっそりと家族の影で暮らす彼女の心の中には未だ、八年前、まわりからの反対によって手放し、失った想いが後悔と共にくすぶり続けたままだ…