「ふたりなら」を含む小説

若い女とたおやかな紳士の出会うのは、いつも街のパン屋さんだった。 つまらなかった日常に、粉とバターの美味しい香りが加わって、ふたりはいつしか、ふたりではなくなった。そんな少し不思…

オカルト大好き高校生、南野優のクラスメイト雛祭響子が、優の目の前で吸血鬼に誘拐されるという事件が発生する。優は吸血鬼に対抗するため、オカルトショップの黄泉子さんとともに悪魔を召喚…

夜空に光る星が落ちたとき、地上のいのちもひとつ消える。 地上へと落ちた星は、星詠みの巫女によって見つけられ、星拾い人によって探し出し、遺された人のもとへと届けられる。 当代の…

　地元の本屋さん、久万河書店でアルバイトをはじめた栞里は、晴れて女子大生の肩書を持つことを許された大学一年生。大好きな本に囲まれる仕事だけれど、どうやら“本”が集まる場所には“謎…

視線の行方が気になった。ステージと客席の見えない境界線を唯一飛び越えてきたのは、自分の手元にまっすぐに注がれた真摯な眼差し。 いつもと同じライブをしながらも、いつもと違う反応をす…

春咲一悟（はるさきいちご）　男。超能力者。 発戸ミルク（ほっとみるく）　　女。？？？ 一悟が超能力を使っている現場を、ミルクが目撃するところから、二人のストーリーは始まる。