「SF短編のみ」を含む小説

　４０代サラリーマンである錦戸悠馬は、帰宅途中、橋の上に乗る未確認生物モスマンを目撃してしまう。そして、直後に橋は崩落し、未曾有の大事故となった。奇妙なことにその事件以降、錦戸悠…

忌み子と恐れられた幼い少女と、とにかくクセが強すぎる悪魔、そしてこの異世界に迷い込んだ人達。 幾多の要素が絡み合う異色の物語が今、幕を開ける。

「そんなことより、Ｂ組の中谷さんって夏休み明けから顔変わってない？ あんなに鼻小さかったっけ」

　天才物理学者・碧眼博士は、並行世界への扉を開くことに成功する。 　その目的は、事故で失った婚約者・天馬との再会だった。 　しかし、彼女が辿り着いた世界では、天馬はすでに他界して…

　荒廃した世界で出会った朱音と蒼。 　彼女たちが知らされた衝撃の真実――そして崩壊の危機に瀕するこの世界。 　その救済の鍵を握るのは、朱音の腕輪に秘められた力。 　しかし、世界を…

ピヨコという不思議な生き物についてのショートショートです。

船内時間で50年、コールドスリープの人間を満載して飛び続ける恒星間移民船。そんな誰も寝静まった船に起きている人間が2人だけ。これはみんなが起きだすまでの2人だけの最後の時間のお話…

うお座流星群が降る夜に、人魚が降ってきた。 すでに死んでいた彼女の死因を上司とともに探った私は、彼女の遺体を水葬にしてあげようと海に連れて行く。 そこにはもうひとり、海に棲まう人…

ロボットに歌を歌わせてる最中に酔いどれが右腕を破壊してしまった。ロボットは壊れる最中に歌わなかった。第二条に反するのだが、なぜこんな事がおきてしまったか？

大気圏絶対防衛線にて雑務を任された少年兵の話。

ある日わたしは気づいた。 目の前の『わたし』がわたしではないことに―― 3人の登場人物の視点で語る、SF短編です。 サクッと終わるはず。 ※不定期更新です。

記憶喪失の状態で目覚めたマイカは自身がコールドスリープで眠り、５０年先の未来にいることを知る。

K氏は「記憶銀行」という施設で、忘れたくない記憶を預けることができると聞き、ある恐ろしい出来事を鮮明に保つため利用する。彼が預けたのは、自分を襲った犯人の顔の記憶だった。

少年の頃、空腹から一つのオリーブを盗んで逃げ込んだ廃れた洋館で、彼は白いドレスを纏った少女、メリーと出会う。彼女は、何十年も眠り続ける不思議な病にかかっており、目を覚ますのはほん…

2023年4月28日KADOKAWAより書籍化刊行。 書き下ろし一話を加えて全面改稿。同じ一日が繰り返されるようになった混沌の世界を生きる人々を描いた連作短編集。 書籍版http…

SFはつまらない？ その固定概念を捨てましょう。 短編SFが書けない？ 自己流ですが、書き方を教えます。

第二回あたらよ文学賞一次通過作。　テーマ「青」 かつての青い星を失った人間たちは、地下の隔壁内で生活していた。 人類は赤い血をもつ温血人間と、青い血をもつ冷血人間に別れ、青い血…

巨人の遺体が空から降ってきた。 巨人は様々な面で人とは異なる。 死を迎える時もそう。 死んだと思しき巨人は完全に命が尽きるまでのごくわずかなあいだ、ことばを交わすことができる。 …