「和風主人公」を含む小説

乱世にありふれて生きた、幻氏の女・時子の物語。

江戸時代。それは天下泰平とは名ばかりの怪異が跋扈する世の中。 戦国の世に滅亡した風魔忍者の生き残りの末裔である風間宗次郎は、幕府に仕えて日々影から江戸の町を守っている。 そんな…

気づけば、病室の天井を見上げていた。 声は出ず、名も思い出せない。 ただ、どこかで誰かが泣いていた気がする。 外は静かだった。 でもその静けさは、 誰もいないから生まれたものだ…

よくわからないシンギュラリティが起こった未来。 目に見えない隣人だった幽霊、妖怪、悪魔、精霊……。 その他諸々の魑魅魍魎が可視化され、今まで超常現象とされていた事件に量刑が課され…

竹取物語『天人の迎へ』において、かぐや姫を迎えに来た天人たちは摩訶不思議な術を扱い、帝の護衛をものともせず姫を月へと連れて帰った。あの時、人々は何を見たのか。

最強の術式を手に入れてこの世に生を受けた百八愛三。 シャナに拾われて鞍馬山で過ごしていたら呪術師としても最強に。 さらに呪術旧家の御令嬢に忠誠を誓われて、学園では嫉妬の嵐。 ちな…

主人公・多田夏と親友・伊佐時折の住んでいる世界は、いつもどおり平凡だった。ところがある日、世界はぐらりとその姿を反転させ、本性を現し始める。妖しいYoutuber、妖しいヴィーク…

時は戦国、妖魔を退治する女剣士、蒼がいた。彼女は人を喰らう妖魔の話を聞き、退治せんと山へと向かった。だが、そこで目にしたものは、大量の死霊と、霊と心を通わせる一人の童であった。

　現代日本。人々が平和な日常を享受するその世界の裏側では、常に陰陽師と人類の敵である妖魔による激しい戦いが繰り広げられていた。 　そんな世界において、クラスで友達のいない冴えない…

たまの休暇をのんびり釣りをして過ごしていたヨキヒコは、ある日姉弟喧嘩に巻き込まれて神の国を物理的に追い出されてしまう。 降り立った地は人の子の暮らす中津国。あたり一面木また木の…

異能を操り、軍人として国を守る「神徒」の少女、朝香はある日、国家転覆を企む「災神」である青年、伯弥と出会う。 敵対する関係の朝香と伯弥だが、共通の敵を前に、手を組んで戦うことにな…

この探偵事務所、依頼内容はすべて“普通じゃない”。 少年・白蓮透真は、魂の声が聞こえるという呪いを抱えて生きてきた。 ある日、導かれるように出会った銀髪の陰陽師・九条清蓮。 彼と…

口減らしのために人買いに売られた葛葉は、華族令嬢の美津の側仕えをしていた。 美津は傍若無人で気性が荒く、気分によって食事を抜いたり叩いたりと葛葉を虐げていたが、葛葉は立場上歯向か…

春告国（はるつげのくに）では百年に一度、宵花の儀と呼ばれる儀式が行われる。 国を護る桜大樹を維持するその儀式の大役、桜姫に選ばれてしまったのは領主の館で働く雛乃（ひなの）だった。…

【受賞報告】 　第11回 角川文庫キャラクター小説大賞にて、『カクヨムテーマ賞』＆『読者賞』を受賞しました！ 【あらすじ】 　没落しかけていた華族の令嬢・桔梗は奇跡的に幸せ…

季節の境に立つ、ひとりの侍――あやか。 剣を帯びながら、ただ風の中に立ち続ける。 抜く理由がなかっただけ。だが、風が変わる時、それは訪れるかもしれない。 これは沈黙を纏う者が歩…

世界を呪いながら、俺は産声を上げた――。 　 現代日本で命を落とした青年は、同じく日本に転生する。 けど、どこか知ってる日本とはちょっと違うようで……？ なんと、大人たちの話によ…

西洋と東洋が交じり合って文化が花開く。 建物はれんが造りに変わり、装束は着物とブーツが共存する。 街には馬車が走りながら、その隣を電車が走る、そんな時代。 瑞穂帝国は、今まさに…

とある貴族の大姫は暴走した牛車にひかれて転生した。 生まれ変わったのは、また平安時代の貴族の姫（大君）。 ただ――どうやら大好きだった物語に出てきた主人公の姫君をいじめる悪役の姫…

八月十五夜、ついに月からの迎えが来る。 何も考えなくていい。 僕はただ、あの人の影武者としての使命を全うしさえすればいいんだ。 あの人の代わりに月に行き、あの人の代わりに死ねばい…