「掌編短編」を含む小説

とりあえずという言葉をめぐる二人の思い。

　KAC2024第6回お題「トリあえず」の参加作品です。 　トリあえず……鳥、会えず？ 　自然や田舎を理想郷と考える思想を真に受けた両親に連れられてきてやって来た僕。 　しかし…

補助輪外したて自転車レースにのぞむ少女と『お父さん』のお話です。 KAC2024 第5回お題「はなさないで」参加。

いろんな「はなさないで」を盛り込んでみました。今回も小学校低学年(1年生)が主人公です。

札幌に青田治久という１人の男が居た。青田はかつて、製薬会社勤務時代に副作用の殆どないダイエット薬を開発しており、会社から５百億円の報奨金を受け取っていた。その後、青田は会社を退社…

千佳ちゃんは南小学校の子で、私の友達だった。 KAC20245　はなさないで

かつて私と母を捨てた父が死んだ。父は遺言で蒐集品を私に遺した。そんなことで過去の償いをしようとする父への暗い感情を抱え、私はその部屋に入った。そこにあったのは……

うちの学校には『永遠の愛』を達成するおまじないがある。 あたしたちは挑戦した。

　KAC2024第5回お題「はなさないで」の参加作品です。 　某国の独裁者は今日も反逆者を処分しながら優雅に暮らす。 　しかし、それは偽りのものでしかなかった。 　本人にすらも…

短編です。

ささくれは、なんで嫌われるんだろう。 僕だって好きで生まれてきた訳じゃないのに。 僕だって、生まれたことを祝われたい。 生きてていいんだって、認めてもらいたい。

「１４０字じゃなくて、もう少し長いお話はありませんか？」とご所望のアナタにいいお話。少しだけ長いけど、それでも１分程度で読めちゃう「おやつサイズ」の物語。「そういうこと？」「ちょ…

いつもよりもさらに短いです。 心がささくれ立つときは余裕のない時。余裕を作ってからじゃないと、優しくなんてできませんから。

ささくれができた男とそれにつきあう者の対話を描きました。

　KAC2024第4回お題「ささくれ」の参加作品です。 　近未来、時代遅れの相手に疲れてささくれ立った私を癒すのは―― 　本当にハッピーエンドかどうかは、読まれる方の判断にお任…

中年の主婦が砂浜で箱を拾い、行方不明になって、友達の私立探偵が行方を探す話です。 KAC2024 第3回お題「箱」参加。

　KAC2024第4回お題「ささくれ」の参加作品です。 　今日も夜中まで働いて帰宅する俺。 　物思いにふけるうちに、どんどんその思考はささくれ立っていって……。 　あなたにはこ…

解散下地下アイドルのメンバーである私は、一人路地裏で、思い出を心の中にしまっていった。 箱の中に、大切に梱包して。

恋する乙女の話。短編です。