復活の呪文が違います

異世界ラトリウム。ユートム教団により、死者を復活させる便利な「復活の呪文」が完成して百年ほど経った時代。

教団の神子である東雲慈乃の前に、ライゴウ＝ガシュマールと名乗る青年が現れる。彼は自らを不死者だと語ると、慈乃に向かってこう問いかける。
「お前たちが死を覆すことができるというのなら、死なない者に死を与えることは可能か？」

死者を蘇らせる少女。死を求める不死人。殺戮に酔う暗殺者。大国の女騎士。そして伝説の白の魔王。
彼女たちを巡る物語が、世界の全てを巻き込んでいく――



☆キャラクター
東雲　慈乃（しののめ　じの）／女性
ユートム教団の神子（神官見習い）。神官としての類稀れな資質を備える少女で、“聖女”、“ユートムの小さな欠片”とも称される。
齢十四にして死者蘇生の法『復活の呪文』…続きを読む