概要
黒坊主が出たんだね。
優しい祖父の家に泊まった。その夜中、孫娘は奇妙な影と遭遇する。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!闇の中から出る、黒坊主。
祖父の家に家族で帰省した。
祖母を亡くして一人で暮らす祖父は
気難しいとの定評があったが、孫娘の
自分には、とても優しくて穏やかな
祖父だった。
美しく幻想的でいて、そこはかとない
不穏さ、或いは怪異というモノの
捉え所のない 本質 を捉える。
それ故の不可思議な作品を数た輩出し
多くの賞賛を得る作者の、取り分け巧緻な
怪異譚である。
多くは書かない。
何故ならば、此処に語れば 怪異 が
至るから。怪異は怪異として味わう、
或いは付き合うのが作法。
正体を知るのは無粋であると同時に、
折角の仕掛けを台無しにしてしまうから。
様々な解釈があって良いのだ。否、
なくてはな…続きを読む - ★★★ Excellent!!!偏屈で人が嫌いな祖父の家に、それは出た
いい意味で薄気味悪さというか、後味の悪さが尾を引く、「ホラーかくあるべき」な作品です。
イメージできる風景も実に鬱蒼としており、またジトッとした不快な湿気と暑さが感じられ、また耳障りな虫の鳴き声もひっきりなしに聞こえる田舎の風景が思い浮かべられ、没入感に浸れます。
そんな田舎に放り込まれる幼き主人公、実に心細いですね。
初手で直感的に感じた誤認や、猫のミケ、そして瞳に映らない自分。
「これはもしや……だとすると……」という、良からぬ憶測が頭の中で駆け巡ります。
ただひとつわかるのは、祖父はやはり人が嫌い、もしくは関心がないのだろうなということです。
異形の怪物そのものよりも、その存在から…続きを読む