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概要
心が繋がることで分かり合えるなんて幻想の産物、人の心は汚物に過ぎない。
23世紀の宇宙、人類は巨大人型機動兵器〈ストライダー〉と人の精神を直結させる〈ニューロリンク〉によって生活と戦争を支配していたが、操縦者同士の思考や感情が漏れ合う〈マインドリンク〉は奇跡の共感であると同時に自我を蝕む呪いでもあった。地球圏は腐敗した巨大企業群に縛られ、火星圏は制御技術を武器に新たな英雄を育て上げ、両者は協調と対立の狭間に揺れている。その狭間で生きるのが〈ストライダーズギルド〉に所属する傭兵たちであり、主人公アシェル・カディンもまた相棒オペレーターのリオナと共に戦場を渡り歩く一人のランカーであった。依存と代償を背負いながらも彼は、宿敵カイル・ヴァルドとの因縁を抱え、英雄か危険因子か定まらぬ存在として、黒い宇宙で自らの運命と対峙していく。
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