イロージョン・マインドリンク

 ビームの直撃を受けた<ヴィジラント>が、きらめく残光を尾に引いて再度旋回に入った。

 まるで円環を描くような鋭い軌跡。推進炎が虚空に光の尾を引いた。

 一撃離脱の繰り返し――セラの戦術は単純だ。そこに絶対の自信があるからその戦いを繰り返すのだろう。

 例え抗う方法があろうとも、それはアシェルたちにとっての綱渡りには違いない。だがそれでも、まだ勝利を期待できる分の良い賭けであるはずだった。

 しかし。

 アシェルの目に――いや、精神に映るその動きは、先ほどまでとは明らかに異なっていた。

 マインドリンクによる精神の同調がさらに深く、セラの内面と直結していく。


(退屈な戦い、退屈な殺しに飽き飽きしていたの! もっと私を楽しませなさい、アシェル!)

「っ……!」


 脳髄を直接なぞるような声。吐き気に似た不快感が胸を突き上げる。

 操縦桿を握る手が汗に濡れ、指先が震える。それでも食いしばった歯が砕けるほどの力で、意識を現実に繋ぎとめていた。

 ――こいつは……戦いを、殺人を、愉悦に変えている?

 モニターが一瞬だけ砂嵐に染まり、アシェルの視界に異質な影が笑った。

 違う。映像ではない。これは脳内スクリーンだ。

 見えてきたのは――セラの記憶だ。


 ◆

 

 暗い格納庫。冷たい金属の床に、足音が反響している。

 響くのは機械の唸りだけ。孤独を孤独と理解しながら、それを埋めるために戦いへと身を投じていく。

 人の温もりを求めながら、人の営みの中には戻れない。代わりに選んだのは、ストライダーを介した殺し合い。

 戦いの余熱を、機体から冷却材由来の冷気が奪い取っていく。冷たさに身を削られながら、私は<ヴィジラント>を見上げていた。


 視界が切り替わる。

 暴走したマインドリンカーが居住コロニーで起こした虐殺の記憶。

 目の前で迫る女の凶刃。あと一歩で殺される、その瞬間。

 銃声――警察の弾丸に貫かれ、女は崩れ落ちる。それなのに――彼女は安堵に似た微笑を浮かべて、こちらを見つめていた。

 その瞬間――頭蓋を貫く灼熱。直後、全身を恍惚感が走り抜ける。

 周囲の心をすべて理解できるような全能感。

 ――これが覚醒の瞬間。マインドリンカーとして目覚めた、呪われた人生の始まり。

 女の苦痛は、人を傷つけたいという衝動。女の快楽は、人を殺した時の優越感。

 それらの相反する精神が狂気を生み、女は狂った。そして死の直前、最も近いところにいた人間に、その歪んだ精神が侵食していった。

 ――私はあの女から呪いを受けた……マインドリンクという名の呪いを。


 ◆ 


 脳内スクリーンが途切れ、現実の戦場が戻る。

 旋回を終え、迫る<ヴィジラント>。セラの視線が、心臓を抉るように重く突き刺さる。


(見たわね、私の過去を? ……私も見たわ、あなたの過去を)

(お前もか……!? セラ!)

(同じ呪いを受けた者同士、せいぜい楽しみましょう!)


 記憶と声が雪崩のように押し寄せ、アシェルの思考を塗りつぶす。

 身体が重い。操縦桿を握る手が鈍い。反応速度が削がれていく。


(駄目よ、アシェル! 飲み込まれないで!)


 リオナの声が飛び込む。しかし返事ができない。

 セラの意識が濁流のように流れ込み、自我の輪郭が削がれていく。

 再び映像が流れる。

 弾幕の中、わずかな操縦の誤りが即死に直結する空間。その極限にこそ湧き上がる歓喜があった。

 敵を撃ち抜いた瞬間の爆炎、弾け飛ぶ機体。絶望と消失の裏側に広がるのは、腹の底から湧き出す快楽の渦。


(……戦いを楽しみ、殺しに欲情しているのか!?)


 喉が震える。息が荒い。胸の奥で心臓が不規則に跳ねた。

 視界の端が揺らぎ、モニタの表示が滲んでいく。赤い警告音は幻聴のように遠ざかり、現実感を失っていった。

 警告音と笑い声が重なり合い、こだまのように頭蓋の奥で反響する。

 

(あなたたちとの戦いは楽しいわ! あなたを殺した時……それはどれほど気持ちがいいのかしらね、アシェル!)

「……ッ!」


 圧倒的な精神の上書き。セラのマインドリンクがアシェルを飲み込もうとする。

 動けなければ死がまっている。しかし動けない。精神が、逃げ道のない未来が迫る予感に満たされる。

 だが――心臓を鷲掴みにされたような圧迫の中で、背後にある温もりに気がついた。


(アシェルから出て行け! セラ!)


 その瞬間、抱きしめられるような感覚が広がった。

 包まれる。守られる。母の腕にすがる幼子のように。


(……リオナ? 後ろにいる女が、殺し合いの場に踏み込むなんて野暮としか言いようがないわね)

(なんと言われようが、アシェルの心は私が守る! あなたの好きにはさせない、セラ!)


 毅然としたリオナの声が響いた途端、濁っていた意識が晴れ渡る。

 ノイズは消え、セラの感情の奔流が消えた。今は機体の動きだけに意識を向けることができている。

 侵食の恐怖は――もうなかった。


「うおぉぉぉぉぉ!」


 操縦桿を握る手に力が戻る。全身を駆け抜けるのは再起の熱だ。

 映画の一場面のように引き伸ばされていた感覚は錯覚にすぎず、実際にはわずか数秒。

 ――俺にはリオナがいる。そしてカイルもいる。――仲間がいるんだ! 俺はお前とは違うぞ、セラ!


 意思が伝わる。

 <ブルワーク>の推進炎が一層眩く閃き、黒い機体が全速で突進した。

 残弾に目を向ける。

 レールガンの弾倉内……五発。ケルンは残り三発。

 旋回半径を縮め続ける<ヴィジラント>。《ケルン》を撃てる余裕はおそらく一度きり。そしてレールガンの弾の数は足りず、弾倉を入れ替える隙をセラは与えてはくれないだろう。

 この戦いのプランさえ読まれているかのようなざらつきを感じながらも、アシェルは操縦桿を握る手を緩めない。

 そんなときに<ブルワーク>の突進に合わせ、白い光条が虚空を切り裂く。

 <ヴィジラント>はそれすらかわすが、背後から伝わる意志に一片の迷いもないことが分かる。


『いくら回避できても、急制動はエネルギーを喰う。そこに付け込め、アシェル!』


 カイルの低い声が響いた。

 <イージス>の狙撃はかわされた。だがスラスターの連続使用には限界がある。

 マインドリンカーの先読みがあろうとも、機体性能そのものは超えられない。


「ああ! 援護は任せたぞ、カイル!」


 絡みついていた感応の鎖がぷつりと切れた。

 カイルの戦意を感じることで、アシェルの心にまとわりついていたセラの意思を一時的にだが吹き飛ばす。

 それは好機だった。アシェルは《ケルン》を発射し、同時にミサイルユニットをパージして身軽になる。

 再度心にまとわりつく不快感が戻って来た。セラの心がアシェルの心に触れている。

 心を読まれるのは不利になる、だがそれらすら利用するために肩部のマシンガンユニットが弾丸を吐き出していく。

 ――当てるためではない。惑わすためだ。

 予想は当たり、無意味なはずのマシンガンの乱射にすら<ヴィジラント>は回避機動を取る。やはり、レールガンと区別できるほどの精度はない。

 そこへミサイルが<ヴィジラント>へ突き進む。

 迎撃のために弾丸が打ち込まれるが、高機動モードに加えてランダム機動を追加した動きによって容易な迎撃を許さない。

 それでいい。狙いは命中ではなく、動きを乱すこと。無茶な機体制動をかけさせることが目的だった。

 動きが乱れた瞬間を狙い、レールガンで狙い撃つ。


(面白い! こんな戦い方があるとはね!)


 セラの歓喜がアシェルの心へ流れ込む。

 だが、リオナが心の奥を守っていても、表層の思考は容易に読み取られる。

 当てずにまとわりつかせるようなミサイル。マシンガンの連射、合間に紛れ込むレールガン――それらの意図すら、セラは瞬時に理解して適応する。

 <ヴィジラント>の急制動はさらに無駄がなくなり、数メートルの猶予を削って紙一重で攻撃を躱す。ミサイルも両肩のマシンガンによって、ついに迎撃された。

 さらなる急接近――ついに<ブルワーク>はリニアガンの射程に囚われる。

 リニアガンの連続射撃が装甲を叩く。警告灯が赤く変わり、アラームが耳を打った。


「まだだ! まだ終わっていない!」


 リニアガンの弾雨が装甲を削る。だが<ブルワーク>はそれでもアシェルの意思の通りに動いていた。

 アシェルはあえて被弾することを選択した。レールガンを守るようにして機体前面で弾を受ける。<ブルワーク>というアサルトフレームの装甲の堅牢さに賭けたのだ。

 それは成功する、リニアガンから射撃が止まり、弾倉が空になる一瞬がそこにはあった。

 <ブルワーク>がレールガンを構え、<ヴィジラント>をロックオンした瞬間に発射レバーを引く。

 至近距離のレールガン――その弾丸は予想通り回避された。

 だがそれこそ狙い。

 後方から進出し、いつの間にか<ブルワーク>の真横に移動していた<イージス>からビームが放たれる。

 それは回避のための機動軸そのものを焼き尽くす。いくらセラの先読みの精度が上がろうと、回避先にビームを放たれては避けることはできない。

 接近戦の利点は低速なリニアガンの命中率が上がり、味方が誤射を恐れること。

 ならば欠点はなんだ? それは回避軸の限定。遠距離なら回避先を狙うことはできないが、近距離にその理論は通じない。

 そしてカイルの腕。その当て感は並みのストライダーパイロットではない。いかに心を読まれようとも、機体特性による制約は免れない。


『二発目だ! 奴の推進システムに損害を与えた! もう簡単にはかわしきれん!』


 カイルの声が轟いた。

 さらに<イージス>から追撃のビームが閃光の矢となって虚空を裂く。

 <ヴィジラント>はそれをかわす。だが先ほどまでの鋭さはない。軌道がわずかに鈍り、照射の光にかすめられる時間が確かに伸びていた。

 推進システムは傷つき、一撃離脱のための旋回半径はさらに狭まっていく。それはすでにレールガンの射程内だった。

 おそらくセラも悟ったに違いない。明らかに不利になったことを。


(お前の不利は明白だ! 戦いを止めて離脱しろ! 俺たちも追撃する余裕はない!)

(こんなに楽しいのに、何故やめるの? それに損害はアシェルの方が上でしょう?)


 セラの言葉は冷徹な事実だった。

 確かに<ブルワーク>は被弾を重ねた。いかにアサルトフレームであろうとも、リニアガンによるダメージによって装甲に歪みがある。

 あと一連射で撃破されても不思議ではない。そして撃破されてしまえば、カイルは孤立し、勝機は霧散する。

 しかし――それでも。


「やってみろ! 次で仕留める!」


 アシェルは吠えた。

 <イージス>から放たれる牽制のビーム。<ヴィジラント>は依然として回避を続けるが、その軌跡に鋭さはない。

 確信を得たアシェルは、弾倉に残る最後の一発――レールガンを放った。

 弾丸は虚空を裂き、<ヴィジラント>は紙一重で回避する。しかしもはや回避軌道は掠めるほどに縮んでいる。

 エネルギー切れ。あるいは循環の乱れ。直進する推力に余力があろうとも、複雑な機動ができないのはもはや明白であった。

 アシェルはレールガンを投げ捨てる。残るは肩のマシンガンと、左腕の近接武装アークカッター

 それで――十分だった。


「これで終わりにする!」


 <ヴィジラント>の再接近。リニアガンの射程に入り、連射が<ブルワーク>を削る。

 正面装甲は悲鳴を上げ、警告灯が赤く点滅する。いつ撃破されてもおかしくない。

 だがアシェルは怯まず、肩部マシンガンを乱射しながら突進した。


(ッ!?)


 小口径弾では軍用ストライダーの装甲を貫けるはずもない。そんなことはセラも当然の如く知っていた。

 だが――弾雨に宿る気迫が、セラの心を一瞬竦ませた。それはマインドリンカーの心を感じ取ってしまうという、利点が反転することによる欠点だった。

 至近戦闘――それは近接光学兵装を交える距離であり、対熱装甲が健在な<ブルワーク>が優位に立つ領域だ。

 迫りくる恐怖と合理的判断が交差し、セラは射撃を止めて後退することを選択する。

 その瞬間、<イージス>からビームが発射される。

 同じ手は何度も食わない――セラのマインドリンクはこの局面に至って、カイルの攻撃意思すら読んでいた。

 ビームを回避する<ヴィジラント>だが、それは単発式のビームではなかった。

 

(照射!? この局面で!?)


 単発ではなく照射式。それによって回避されたとしても、追いすがることができていた。

 焦りがセラを貫く。

 本来なら牽制にしかならない低出力の照射ビーム。だが、すでに二発の直撃を受け損傷した<ヴィジラント>には、掠るだけでも機体を損壊させるのに十分だった。

 追いすがる光条が、推進システムにさらに損耗を重ねる。

 ――撃破ではなく、自由を奪うための攻撃。

 カイルはその意図をここまで隠していたのだ。


「獲ったぞ! セラ!」


 機動を散漫にされた<ヴィジラント>に、ついに<ブルワーク>が追いついた。

 ゼロ距離。

 機動力勝負では絶対に届かないはずの距離を、仲間の援護が切り開いた。

 アシェルは《アークカッター》を展開。

 斬るのではない。押し付けるように――体当たりを敢行する。

 光が爆ぜ、衝撃が全身を打つ。

 灼熱の刃が<ヴィジラント>の装甲を穿ち、背面まで突き抜けた。

 その光は胸部装甲を穿ち、コックピットを確実に貫いた。


 その瞬間、記憶の奔流が雪崩れ込んだ。

 孤独。

 恐怖。

 殺人がもたらす刹那の快楽。

 命を奪うたび、全身を駆け巡る絶頂。

 殺すことは、生きること。敵を屠ることでしか愛を感じられない。

 戦いへの高揚は――己が人殺しに欲情している事実から目を逸らすための仮面だった。戦闘狂であると思い込むことで、なんとか心を保っていた。

 本当は戦うのが怖かった。恐ろしくて仕方がなかった。だが止まれなかった。

 なぜなら――殺すことは……こんなにも気持ちがいいから。


「……っ、あ、あぁぁぁ……!」


 視界が揺らぎ、脳髄を焼くような昂揚が全身を染める。

 光刃で肉体を蒸発させる想像が、甘美な震えとなって背骨を突き抜け脳髄を焼く。

 一人の命を奪った実感。それは腰の奥を焦がすほどの快楽となって身体を振るわせる。

 ――セラを殺したのは自分か。

 ――それとも、自分を殺したのはセラか。

 境界が崩れる。輪郭が曖昧になる。

 そして消え去ったはずの声が、脳裏に流れ込むように聞こえてくる。


(これで……やっと、自由になれる。……ありがとう)


 白銀の機体は、完全に沈黙した。

 ――静寂。

 戦場の喧噪が消え、虚空に残るのは自分の荒い呼吸だけ。

 アシェルの手は震えていた。操縦桿を握りしめたまま、腰の奥でなお甘美な脈動が続いている。

 胸に残るのは勝利の誇りでも、生還の安堵でもない。

 ――ただ、陶酔があるのみだった。


『アシェル! 聞こえる!?』


 リオナの声が届いた。

 戦闘が終わり、マインドリンクを切断した。それだけはぼんやりと理解できる。

 だが、その声は遠い。

 体と意識を満たすのは快楽と歓喜であり、また、甘美な残響が耳の奥にまとわりつき、意識を離さない。


「……リオナ」


 声は震えていた。なんとか意識を保つためにリオナの名前を口から絞り出す。

 胸は不規則に跳ね、指先にはまだセラの熱が残っている気がした。

 その感覚を意識した瞬間、視界が闇に閉ざされる。

 シャットダウンのように意識が落ち、深い暗黒に沈んでいった。


 

 

 アステリオンの医務区画。

 戦場とは隔絶された静寂。白い灯りが無機質に降り注ぎ、壁も床も白と灰色に塗り固められている。

 だが耳を澄ませば、遠くで整備音と機械の駆動音がわずかに響く。

 その振動は、戦場の影を完全には消し去らない。

 硬いベッドに横たわるアシェル。

 瞼を開いた瞬間、脳裏に浮かんだのは青白い閃光。胸部を貫かれた機体。震える手。自分の意思で突き立てた光の刃の感触。

 そして――あの陶酔。


「……っ!」


 呼吸が乱れる。喉が焼ける。視界が揺れる。

 聞こえる声は自分か、それともセラか。

 境界が曖昧になり、笑い声と喘ぎが重なって反響する。

 その額に冷たい掌が触れた。


「……アシェル、落ち着いて」


 リオナの声。静かに努めているが、指先はかすかに震えていた。

 注射針が皮膚を貫き、青白い薬液が点滴を流れて血管へと入っていく。

 冷たい液体が熱を帯びた心拍を鎮め、荒い呼吸を徐々に整えていく。

 だが頭の奥には、別の呼吸が重なっていた。

 ――殺すたびに溢れる衝動。

 ――それこそが、生きている証。

 セラの残響は声だけではない。

 焦げた金属と血の匂い。皮膚にまとわりつく熱と衝撃波。背骨の奥に潜む快楽の波。

 どれも消えず、今もなお揺さぶり続けていた。


「……危なかったわね。でも、無事に帰って来れて良かった」


 リオナが息を吐き、額から手を離した。

 顔には安堵が浮かんでいたが、その瞳の奥には拭えぬ不安が宿っている。

 天井を見上げたまま、アシェルはかすれ声で言った。


「……終わってない」

「え?」


 ゆっくりと目を閉じる。闇の中で、また囁きが響いた。

 低く、湿った、甘い声。


「……あの女は、消えてない。俺の中にいる……」


 医務区画を沈黙が覆う。

 リオナは言葉を探すが、口は動かず、ただ見つめるしかなかった。

 仲間としての不安と、一人の女としての葛藤が交錯したまま。

 遠くで響く整備の音。金属を叩く音が心臓の鼓動に重なり、艦内に不穏なリズムを刻む。

 その音よりも鮮明に、アシェルの耳に残るのは――。

 ――私の世界へようこそ、アシェル。次はあなたが引き継ぐ番よ。

 それはセラの声。

 血肉の奥深くに絡みつき、溶け込み、決して離れない。

 ――俺は……また呪いを受けたのか?

 アシェルの疑問に答えるものは誰もいない。それは……アシェルの心に巣食うセラの残響もまた、沈黙したままであった。

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