中国登封市嵩山にある少林寺の法師への里程

　嵩山にある少林寺の境内には、日本の少林寺拳法の開祖である宗道臣先生の石碑や、菩提樹の木々が林立し、その木々の中には、修行の1つである手拳で抉られた幾つかの孔も残されており、それはそれは言葉では言い表わし難い荘厳な光景であった。
　その少林寺の部屋の、達磨大師の見つめる1室で、私に対する永信方丈の俗家弟子としての入門式が2人の僧侶を伴って挙行され、永信方丈の弟子の証である延の一文字をとって、晴れて私は、以後、　釈延睦と名乗ることになったのである。