扉の鍵は、絆。

 孤独や葛藤を抱えるというのは、思春期などに顕著に見られますが、大人になっても、少なからず誰もが抱えているものだと思います。
 他人とは違う特異な存在として生まれついたために、そういった悩みを人一倍背負ってしまうことになった主人公の幸也が、自分のそういう時期に重なるようで、揺さぶられました。

 人と人との絆が紡いでいく物語。

 読み終えた後には、人それぞれに、新しい扉が開けていることでしょう。

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