家族になるために――――

特殊な力をもって生まれてしまった息子とその母親。
そのせいで触れることもできず、互いに愛情をぶつけられないまま「カゾク」という名前だけの形に目を瞑ってきた。
形だけのカゾクから、温もりのある「家族」へ変わるための物語。
健気な幼馴染の力を借りて、家族を取り戻して行く過程をじっくり読み進めて欲しい。

個人的には、懐中時計の行が印象深かった。
それと、「星作り<シュテルン・マッヘン>」を読んでいると、微笑ましいおまけに気がつくでしょう。

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