グラスの中で弾ける泡みたいな短編集だと思った。切なくて、キラキラしてて、口に入れるとパチパチ弾けて消える。恋をした時の楽しくて切なくてちょっとつらい感じを思い出せる、素敵な短編集でした。
一つ一つのお話がそれぞれ独特の光芒を放っていて、さらりと読み流せない雰囲気を持っています。トーンは全体に暗めですが、ダークというよりも薄暮。 読み進む端からふわっと幻灯が回る感じで、不思議な余韻が残ります。
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