水円　岳

　あるアンバランスを切り取った短編です。 　天秤を釣り合わせようとするなら、それぞれの皿に錘を載せないとならないんですが、必ずしもそうならないこともあるわけで。気持ちの変化と帰結…続きを読む

　恋愛のプロセスは千差万別なわけで。醸成するものも瞬いて消えるものもある。どちらが正しいなんてことはなく、噛み合うか噛み合わないかだけで行方が決まるんでしょう。 　瑠加の恋愛依存…続きを読む

　ネタバレになるので細部を書けないのが残念ですが……。短編だと侮るなかれ。おそろしく手が込んでいます。

　ネタバレになるので、内容に触れられないのが残念！

　実際にあってもおかしくなさそうな話で、寒イボがぶつぶつと。

　ネタバレになるので、詳細を紹介できないのが残念ですが……。

　短いながらオチがきっちりカラくて、にやりとさせられます。当事者にはなりたくないですけどね……。

　ネタバレになるので、内容については触れられませんが……。視点が切り替わった途端に世界ががらっと変わる強烈なインパクトを、たっぷり堪能できます。

　誰しもが経験するであろう、思考の堂々巡り。それに、小麦粉をまぶしてからっと揚げると、オニオンリングよりもおいしく仕上がるかもしれません。 　軽打には、軽打なりの味があります。藻…続きを読む

　いや……これは、見事にしてやられました。かわいそうなこがねむしレッドにおはなをあげてくだい。 　作者さん自ら触れられていますが、短編で多くの人格を操るのは至難の技です。人格だけ…続きを読む

　企画ものの場合、作品が集まったのはいいけど最後が尻切れとんぼってことがよくあるわけで。こういうサマライズをしてくださると、モチベーションが上がりますね。 　企画者の負担が大きい…続きを読む

　分かりやすいメタファ（隠喩）です。なぜ文を編むのか、それを自分の中にどのように位置付けるのか。シンプルですが、重い決意と問いかけであると思います。ぜひ、ご一読を。

　始末書。書かせる方が意義を置いても、書く方には毒にも薬にもなりません。それなら、罠や毒くらいは仕込まないとね。

　こいつ始末に負えないと思わせれば、しめたものです。ええ。

　ともかくも、縁起物と口車には十分注意した方がよいという黄金の示唆を含み、主客逆転の妙味をしっかり味わえます。

　ネタバレになるので、詳しく書けないのが残念。

　一つ一つのお話がそれぞれ独特の光芒を放っていて、さらりと読み流せない雰囲気を持っています。トーンは全体に暗めですが、ダークというよりも薄暮。 　読み進む端からふわっと幻灯が回る感…続きを読む

　心の動きとか感情っていうのは、決して派手に動くわけではないんですよね。季節の移ろいと心の揺れが重なって、繊細に描かれた情景の間からじわっと滲んでくるいいお話でした。 　どのお話…続きを読む

　ホームの違い、時間の制約、そういうハザードを超えて出来た接点。それが、ちょっとした運命のいたずらで交点に変わる。とってもおいしいです。ごちそうさま。

角があるように見えても、丁寧にテーパリングされてます。言葉って楽しいなと思える逸品。