ハラハラさせられてから、大団円でホッとさせられる、ジェットコースターぶりが楽しい掌編。 偶然とは恐ろしいもので、シチュエーション的にほとんど同一の作品をアップしていたもので、「こういう切り口があったか」と興味深く読みました。いいですね、こういうの。
なんとか想いが通じ合ってくれ、と祈るように読んでしまいました。二人の続きの話があればぜひ読んでみたいものです。
決まった電車で通学する。駅で、ホームで、車内で、ちらりと見える横顔に心を揺らす。そんなシチュエーションに憧れていた時もあった。残念ながら僕には訪れなかった時間だ。もしあのときこんな出会いがあったなら、僕の世界は変わっていたかもしれない。
素晴らしいです。駅の一場面を瑞々しく切り取っていて、読みやすく、素晴らしい短編でした。
読み終わったあと、とてもキュンキュンしました。
前後編ですが、とても短いストーリーです。読み終わるまでに20分もかからないと思います。にもかかわらず、恋愛の持つ味わいが素晴らしい。キュンキュンしたい人は是非!
読み終わった後のこの気持ちったら。もうキュンキュンですよ。こんな青春を過ごしてみたかった・・・「いつもの風景」に馴染んでしまうと、人はそれを壊すことを嫌がる生き物で、それが変わるのはいつだってどうしようもない変更によるものだったりするなぁとしみじみ思います。
ホームの違い、時間の制約、そういうハザードを超えて出来た接点。それが、ちょっとした運命のいたずらで交点に変わる。とってもおいしいです。ごちそうさま。
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