不思議以上、不気味未満の小宇宙

 一つ一つのお話がそれぞれ独特の光芒を放っていて、さらりと読み流せない雰囲気を持っています。トーンは全体に暗めですが、ダークというよりも薄暮。
 読み進む端からふわっと幻灯が回る感じで、不思議な余韻が残ります。