天秤の片側に、錘は二つ載せられない

 あるアンバランスを切り取った短編です。

 天秤を釣り合わせようとするなら、それぞれの皿に錘を載せないとならないんですが、必ずしもそうならないこともあるわけで。気持ちの変化と帰結が、どうにも切ないです。