まず世界には謎がある。“果ての壁”、“地下10階の大図書館”。
- ★★★ Excellent!!!
まず世界には謎がある。
それを紐解く旅に出るのが読書だと思う。
ゲーム実況のような、誰かにエスコートされて物語世界を楽しむのが、今や悲しいことに一般的で、“謎”は鳴りを潜め、“不思議”は息を殺している。
だが、ここには謎が、不思議が、昔のままに息づいている。
読み進めれば読み進めるほど、謎が謎を呼んで、世界がどんどん深まっていく。
──まるで、地下10階へと続く大図書館のように。
エスコートしてくれる相手は必要ない。
なぜなら、主人公が、ヒロインが、あなたと一緒に旅に出てくれるから。
読書って本来、孤独を愛する人のためのものだと思う。
……あ、それと、キャロラインはでたらめ敬語かわいいです。