主人公と、共に歩めるファンタジー

主人公ノルド君は、「壁の向こう」を目指します。
それは、「ファンタジー」を追い求める私達と重なります。
向こうにあるものは何だろう?どんなものが待っているんだろう?
ファンタジーが好きな人なら、ノルド君を他人とは思えないでしょう。
そして、彼の冒険は、読者の冒険ともなっていく。
其れ程までに、主人公へ感情移入でき、主人公に共感し、主人公を想うことができる作品です。
作中では、一般的な異世界ファンタジーとは違った、本来ファンタジーでは出ないような世界が広がっています。
しかし、「主人公に感情移入している読者」として見るからこそ、この世界観が「異質であり、不思議な世界」となり、ファンタジーを際立たたせています。
そして、主人公ノルド君の変化と、登場人物たちとの交流。
感情移入が強くなるからこそ、この人間関係が強く胸に刺さってきます。

「読者」としてではなく「主人公と同じ目線で、共に歩める」
それがこの「双つ月の三界譚」です。
ファンタジーが好きな方ほど、この作品をオススメしたい。引き込まれること間違いなしです。

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