新しい世界の情報に、負けずに読み進めて欲しい。
- ★★★ Excellent!!!
ファンタジーと言えば、私は中世で人口が少ない所だと牧歌的な、多いところだと喧騒が聴こえ、ものが溢れかえっている様相を想像します。
メイベリルの町はほどよい田舎で、石畳で整えられた静かな雰囲気がとても美しい街なのだろうと、読み進めるうちに思い馳せていました。
図書館の描写も丁寧で、ノルドが閉架書庫を探索するさまに引きこまれて行き、気が付くと読み進める手が止まらなくなっていた。
その後、果ての壁での出来事から、この物語の根幹にかかわる情報が一気に流れ込んで来ますが、流されずに、そこかしこに散りばめられた三界の謎を追って読み解いて欲しい。
珍しい形のハイ・ファンタジーで、ミステリーの雰囲気も楽しんで。