背景の書き方と人物の感情の表現に引き込まれ自然と自分も注意深くなるようなそんな作品です。魔法、天使、悪魔、王道かと思いきや殺伐としていて、でもあたたかい。主人公が涙を流すシーンは見ごたえありましたʕ´•ᴥ•`ʔ!
まず率直に……すっごく面白かったです。キャラクター造形、世界設計、謎の提示と伏線回収、長編としての構成、芯たるテーマの通し方……全てが高いレベルにあると感じます。ホント、ちょっと驚くくらいの満足…続きを読む
文章は穏やかで、かつ精緻。読みやすく、言葉の選びも美しく、テンポもいい。なによりも展開が素晴らしい。驚きの連続足るそれをここに書きだしてしまうと悪質なスポイルになってしまいかねないが、ゆめゆめた…続きを読む
まず世界には謎がある。それを紐解く旅に出るのが読書だと思う。ゲーム実況のような、誰かにエスコートされて物語世界を楽しむのが、今や悲しいことに一般的で、“謎”は鳴りを潜め、“不思議”は息を殺して…続きを読む
まず感じるのは、主人公周辺がとても閉鎖的であるということです。『果ての壁』はもちろん、街の人々の冷たさは、主人公の生活の閉塞感をよく表しています。個人的に一番象徴的だと思ったのは、広大で多量…続きを読む
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