終わり逝く星のクドリャフカ

作者 深海 映

62

22人が評価しました

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★★★ Excellent!!!

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重い罪の意識を背負った「オズマ」
彼を眠りから呼び起こし、荒廃してしまった世界をつれいく「カミオカ」

なぜ、オズマは罪の意識を持つようになったのか。
なぜ、世界は荒廃してしまったのか。
なぜ、カミオカはオズマを眠りから起こさせたのか。


一つ一つの謎が解けるにつれ、世界の残酷さと人の心の複雑さに胸を打たれました。

特筆すべきなのは、その登場人物の魅力さ。しっかりと過去を持ち、それゆえの現在の行動がある。そう思える人物としての深さを、オズマサイドの登場人物だけでなく、敵対する登場人物たちにも感じたこと。

人物たちが自分で考えて。現在と、自分が望む未来のために大地を踏みしめて歩くかのごとく日々を生きている姿は、荒涼として生き物の住めなくなった外の世界とは対照的で、命そのものしたたかさと躍動感を強く感じます。

荒廃した世界だけれど、人と人ではないもののもつ心の温かさ、そして希望のようなものを感じる物語です。

★★★ Excellent!!!

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ロボットが人間の感情を理解して自身も感情が芽生える、という展開はよく見るんですけど、「情動回路」と名称を付けたところが新鮮でした。

名前をつけたことで「どうして感情が必要なんだろう」というより深い問題にまで踏み込んでいてアッパレです。

あと個人的にはナインとタカクラの二人が好きなキャラです。
タカクラ1人だとたぶん嫌な悪役で終わってたと思うんですけど、ナインの存在のおかげでマイルドになっていたかと。
僕がナインの容姿をめっちゃ気に入ったから肩入れしているのもありますがw

★★★ Excellent!!!

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終末ロボットSFもの。

原作のゲームのことを知らずに読んでみましたが、なかなか魅力的な内容で気に入りました。ネタバレになるのであまり多くは語れませんが、世界が滅んだ原因にとあるアンドロイドが関わっており、この物語はその過去と向き合うというもの。人間とロボットとの関係性を問うた内容は興味深くてよかったです。個人的には高倉の主張もわからなくはないですね。

そして最後は感動的な展開や希望が持てる終わり方をしているため、物語として非常に読み応えがありました。ゲーム云々関係なく、一つのSF作品としてとても素晴らしい内容だと思います。面白かったです。

★★ Very Good!!

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 罪を背負った孤独なロボット。彼は不器用なパートナーとともに暮れなずむ世界を歩んでいく。その先に待ち受けるは、断罪か、許しか。次第に明らかになる過去を前にして、「彼」は何を思い、どのような道を進んでいくのか……

 繊細な心情が叙情感たっぷりの文章で描かれていて、魅力的です。終末観あふれる描写もGOOD。読んでいて、生きるとはどういうことなのか、少し考えました。
 原作のゲームは知らないままに読みましたが、十分に楽しめました。
 ぜひとも一読を。

★★★ Excellent!!!

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性別不明のアンドロイド《オズマ》と義手の男《カミオカ》が、荒廃した世界を旅するお話です。

アンドロイドでありながら《心》を持ち、素直で真面目で優しい性格をしたオズマ君はとってもかわいい!

しかしそんな性格ゆえに、オズマ君は自分の悲しい過去と向き合い苦悩することになります。
その姿にはとても胸を打たれました。

そしてそんなオズマ君を支えるのは、かっこいい義手のおっさんであるカミオカです。
2人の関係はまさに名コンビ! ともに戦い、ともに歩み、悲しい過去と向き合います。

そんな彼らの旅路の果てにあるもの、2人が出した《答え》――。
それはぜひ、実際に作品を読んで見届けてほしいです!

原作がゲームだけあって、色んな敵キャラが次々と現れて物語を彩ってくれるので、読者を飽きさせることなく読ませてくれますよ。

この作品を読めば、原作のゲーム版をやってみたくなること間違いなしです! 自分も今度プレイしてみようと思いまーす!

★★★ Excellent!!!

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 情動回路(と書いて《こころ》と読む)をもつ性別のない美貌のロボット・オズマの、思い出を取り戻すためのアクションSFです。
 SFと言っても、アクションに重きが置かれていて、SFにあまり馴染みのない私でもつまずくことなくすらすら読み進められました。
 バトルシーンは心が躍りました。

 毎日はらはらしながら読んでいました。
 オズマが可愛くて可愛くて切なくて、本当の本当にオズマが心配で!
 もうほんとに、オズマはすごくいい子なんです。曲がったところのない、本当にただただいい子なんです。
 オズマはとてもつらい過去を背負っています。人間のために作られた存在として、人間に尽くして頑張ってきたのに、求められて帰ってきたというのに、大変な事故を起こして? いや私の見方からすると巻き込まれて!! います。
 そのことを今も引きずっています。
 つらい。
 オズマは何にも悪いことをしていないじゃないか。なのになんでこんなことを言わせるんだ。
 オズマよ、幸せになってくれ。
 オズマが大事な人間たちと平和に暮らせる世界になってくれ。
 そんなことを思いながら拝読していたので、エピローグのカミオカとオズマのその後の話には涙がぶわわわわ。
 よよよよよかったねオズマ……!!

 ともに行動するおっさん科学者のカミオカもいい味を出しています。
 彼も彼でとてもつらい過去を背負っているのですが、作中ではそんな重みを感じさせることなく、ずっといいキャラでいてくれて、とても安心感がありました。
 カミオカだってつらかっただろうな。
 エピローグで語るシーンには胸が詰まりました。

 心って何なんでしょうね。
 オズマは心があったからこんなにつらい思いをしたんじゃなかろうか。
 でも、心があったからこそ得られたものもきっとたくさんあったんだろう。
 スバルとの思い出も、オズマにとってはただの情報では…続きを読む

★★★ Excellent!!!

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かつての英雄オズマは、アンドロイドとは思えないほど、優しいです。

引きこもっていたオズマを連れ出したカミオカさんも、優しいです。


優しい彼らには、辛すぎる物語かもしれません。

読んでいて泣きたくなるようなこともありますが、読み終わってみると優しくなれそうな気がしました。

★★★ Excellent!!!

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とにかく報われて欲しい。
その一心で読み進めた。

この世界のロボットは心を持つ。人と同じように心を持つ。
その心は、だけれどひとつの悲劇によって軋んでしまう。
痛みに叫ぶ心は、血を流し絶叫する。
しかしそれは、血の通った心ゆえに。

読んで一切損はない、切なくも美しい物語。

★★ Very Good!!

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壊れかけたロボットの少年と、気のいいおっさん(すごく好み)が荒廃した星を歩きながら失ったものを再び取り戻しに行く、そんな切ない物語。

キャラクター一人一人が個性豊かでとても良いです!
私のイチオシはやっぱり良いおっさんキャラであるカミオカさん!言うことがいちいちかっこいいし、戦闘もできるし、案外〇〇が苦手なところが可愛くて、ちょっと陰があるところがたまらないです。

ぜひ原作ゲームの方もやってみたくなりました。

★★★ Excellent!!!

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この世界のロボットには明確かつ明瞭な心があります。
何度も作中で問題提起されているように、なぜこの世界のエンジニア達は彼らロボットに心を与えたのでしょう。

心を持つことで大きな災いも起こり、心を与えられたロボット側にしても、心を持つことで生まれる多大な苦しみをその身にうけることになります。

本作ではそういったロボットと心の問題を軸にしつつ、滅び行く世界であがき、力強く生きる人々の描写が展開されていきます。

結局、最後まで問題の答えが出ることはありませんでしたが、それはむしろ、この問いは安易にこうだと言えるような問題ではなく、心を持った個人、一人一人が自らで答えを出すべきと言う、作者からのメッセージのようにも感じました。

しかし最後まで読んで思うのです。
本作を読んでいる中で、私はロボットであるオズマを、どの程度ロボットとして認識して読んでいたかということを。

与えられた現実に悩み、迷うオズマは、まさしく人間となにも変わらぬ存在でした。それは、ビジュアルが読者の想像に委ねられた小説という媒体だからこそ、尚更引き立つ演出にすらなっていたのではないでしょうか。

そこにロボットと人の垣根はなく、ともに過酷な現実へと挑んだ二人の姿があるだけでした。フリーゲームが原作ということですが、小説という形でこの物語に触れられたことを、作者様に感謝したいと思います。

★★★ Excellent!!!

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性別不詳の美貌のロボット、オズマ
長い時を眠っていたロボットのもとに、義腕の元研究者にして振動剣の使い手、カミオカが現れたとき、再び物語は始まる

某人気フリーゲームを、深海女史が読みやすく、また裏設定なども交えて堂々のノベライズ

寒空の下、人は再び宇宙《そら》を見上げる

★★★ Excellent!!!

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大人気フリーゲーム『終わり逝く星のクドリャフカ』のノベライズ版が、この作品だ!

かつてあったという最終戦争の後の世界――終り逝く星の片隅で目を覚ましたアンドロイドのオズマと、義手の夢見るオッサン・カミオカの二人が静かな旅に出る。

RPGのノベライズというとことで、冒頭からゲーム的な「ドッキドキーのワックワクー」が繰り広げられていく。出会う、会話する、アイテムを手に入れる、敵と遭遇する、戦う、ヒントをもらう、宿で寝る、移動する、などなど――ゲーム的な展開が分りやすく、読みやすい文章で語られる。

キャラクターも個性的で、男の子か女の子か分らない、なのに可愛らしいアンドロイドのオズマきゅんに、少し抜けたオッサンのカミオカ、未亡人のミヨさんが話しに色を添えてくれる。

物語自体はまだ序盤で大きな展開はこれから! 最新話まで追うのも楽勝なのでぜひたくさんの人に読んでもらいたいと思う。そして、この物語を読んでもっとこの世界を味わいたいと思ったら、フリーゲームにも挑戦してみよう!!

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