概要
ミステリファンの姓名鑑定士・私、パートナー、親友、ペット探偵の四人が湘南のカフェで織りなす、謎解きのユーモアミステリー。
連作短編、一話完結。
⭐︎お知らせ⭐︎
ペット探偵と謎解きカフェ【2023】の方には新作もプラスされてます。
お読み頂ける方、是非そちらをお勧めします。
こちらは大切なコメントやレビューなどを残したいのでこのまま置いておきます。
花野ふみ……語り手、姓名鑑定士
星野礼美……ふみの親友、高級クラブのキャバ嬢
西宮真綿……ふみの恋人、コットンカフェのオーナー
加納伊織……ペット探偵
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!ドアベルは謎解きの始まり
安楽椅子探偵と呼ばれるジャンル、大好きです。
凄惨な現場で証拠を血眼になって探す、あるいは直接犯罪現場に居合わす
ことが基本、無いことになっています。
寄り集まった場所でなんやかんや話しているうちに、参加者の一人が謎を解き明かすという。ブラックウィドワーズとかが好きな人には楽しめるかも。
犯行現場や犯人の心情を細かく書く必要がないので楽かと言えばそうではなく、読者を引き込む現実感のある会話力がなくてはなりません。書くのには相当の力量が要求されます。その点、この作品群は合格点と言えましょう。騙りと語りが好きな方は読んで損はない。
連作で、各作品はおおよそ一万字程度の短編ですが内容は濃く、…続きを読む - ★★★ Excellent!!!いえー!いーぬーがーみーけー!!
湘南のとあるカフェに集う、姓名鑑定士の主人公とその仲間たち、そして、「ペット探偵」が数々の事件の謎を解き明かす、連作短編形式のライトなミステリです。
集まる仲間は、カフェオーナー(テキトー)、No.1キャバ嬢(ただしすっぴん)、姓名鑑定士(半居候)、ペット探偵(空気読む気無い)と、個性派ぞろい。そして、持ち込まれる謎も、密室!因習!愛憎!館っぽい!双子!消失!と、ミステリ好き垂涎のフルコースです。
「この謎は天才的じゃない!」
お約束の決め台詞まで揃っています。
様々な謎を、「ペット探偵」ならではの着眼点やスキルを起点に解き明かす様をご堪能下さい。 - ★★★ Excellent!!!主要登場人物の造形がキラリと光る、ライトなノリの本格ミステリ!
最新話(第三話)まで拝読しました。
正しく見事なキャラミスです。
登場人物の造形がいかにも若い女性層のツボに入りそうで、そのままテレビドラマにできそうな雰囲気すらあります(笑)
ライト文芸系の作風で、連作短編形式のため、一話毎サクサクと読めますね。シリアスな内容でも、変に重くなりすぎない独特の空気感があります。
本格ミステリを気軽に楽しみたい方なら、きっとお気に召すでしょう。
余談ですが、第三話のある箇所では、ふっとアガサ・クリスティ晩年の作品を思い出しました(たぶん作者さんも狙って仕込んだネタだと思いますが)。 - ★★★ Excellent!!!これぞキャラミスの新提案!
1話およそ1万字強の連作短編集。
小話的に謎かけと解答がセットになっているため、とても読みやすいミステリーです。
喫茶店の店員に、ペットの世話係をする探偵。
特にペット探偵というのが新しいです。良いキャラ設定を思い付いたもんだと感心しきり。
富士見L文庫の女性読者に受けそうな、キャラミスど真ん中。正統派です。うまいとこ突くなぁ。
そんな面子ですから、日常の謎がメインかなぁと思いきや、本格的な殺人事件を扱っているのも嬉しい悲鳴。
個人的には第1話のように、ペットの散歩や世話が解決のヒントに繋がるお話をもっと読みたいですね。何せペット探偵ですからね。
本当に、ペット関連からいくらでも事件…続きを読む - ★★ Very Good!!草食系探偵と個性的な人々が集うカフェのスペシャリティは、魅力的な謎!?
とあるカフェに集う人々。その場で提示されるスペシャルな謎。ペット探偵をしている草食系男子が、謎解きの対象をペットから人に広げて謎を解く、一話完結型の短篇連作作品です。
なによりカフェに集う面々が繰り広げる会話が面白いです。また謎解きの過程で出てくるペット探偵だからこそ得られた手がかりや、ペット探偵ならではの着眼点も読んでいて楽しいポイントでした。事件は殺伐としているのですが、ほのぼのした雰囲気が作品を包んでます。
一点、せっかく主人公が姓名鑑定士という設定なのに、一話目の最後にしか生かされていないのはもったいなく感じました。せっかく主人公はじめ、パートナーも友人も設定に特徴があるのですか…続きを読む