ペット探偵と謎解きカフェ

作者 片瀬智子

90

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★★★ Excellent!!!

決め台詞です、かっこいいです。

連作短編集の本格ミステリ。密室、消失など推理もの好きにはたまらないものばかりです。
1話完結型なので気軽に読めます。

謎が解かれた時の爽快感は毎回楽しいです。ミステリのトリックとしても素晴らしいものばかりでした。

おわりかたはいつも印象的です。

キャラがたっていて、シリーズものにはもってこいです。

★★★ Excellent!!!

安楽椅子探偵と呼ばれるジャンル、大好きです。
凄惨な現場で証拠を血眼になって探す、あるいは直接犯罪現場に居合わす
ことが基本、無いことになっています。

寄り集まった場所でなんやかんや話しているうちに、参加者の一人が謎を解き明かすという。ブラックウィドワーズとかが好きな人には楽しめるかも。

犯行現場や犯人の心情を細かく書く必要がないので楽かと言えばそうではなく、読者を引き込む現実感のある会話力がなくてはなりません。書くのには相当の力量が要求されます。その点、この作品群は合格点と言えましょう。騙りと語りが好きな方は読んで損はない。

連作で、各作品はおおよそ一万字程度の短編ですが内容は濃く、一本で長編が書ける内容をギュッと圧縮している作品もあります。中には削ったサブエピソード(?)を感じさせる記述もあったりして、カクヨム向けに短くまとめようとされたご苦労が忍ばれます。

私は条件明示が揃ったと感じた時点で一旦読むのをやめ、あれこれ推理して楽しみました。あたかも登場人物たちと同席しているかのように。
……この作品にはそれだけの没入感を促す力があるのです。


秋の夜長のひととき、コットンカフェのテーブルで一癖も二癖もある面々と一緒に推理を楽しんでみませんか。



★★★ Excellent!!!

湘南のとあるカフェに集う、姓名鑑定士の主人公とその仲間たち、そして、「ペット探偵」が数々の事件の謎を解き明かす、連作短編形式のライトなミステリです。

集まる仲間は、カフェオーナー(テキトー)、No.1キャバ嬢(ただしすっぴん)、姓名鑑定士(半居候)、ペット探偵(空気読む気無い)と、個性派ぞろい。そして、持ち込まれる謎も、密室!因習!愛憎!館っぽい!双子!消失!と、ミステリ好き垂涎のフルコースです。

「この謎は天才的じゃない!」

お約束の決め台詞まで揃っています。

様々な謎を、「ペット探偵」ならではの着眼点やスキルを起点に解き明かす様をご堪能下さい。

★★ Very Good!!

一話完結、一万文字前後のリーダビリティの高いコージー(?)ミステリ。
潮風薫る湘南のカフェに集う面々が謎を解きほぐします。いや、ほぐすのはペット探偵のみ、周囲は茶々を入れてるだけ……失礼。ともかく楽しく個性的なキャラがそろっています。主人公の姓名鑑定士の知識も興味深い。最も興奮した3話にはスピンオフがあるようでこちらも楽しみです。

★★★ Excellent!!!

最新話(第三話)まで拝読しました。
正しく見事なキャラミスです。
登場人物の造形がいかにも若い女性層のツボに入りそうで、そのままテレビドラマにできそうな雰囲気すらあります(笑)
ライト文芸系の作風で、連作短編形式のため、一話毎サクサクと読めますね。シリアスな内容でも、変に重くなりすぎない独特の空気感があります。
本格ミステリを気軽に楽しみたい方なら、きっとお気に召すでしょう。

余談ですが、第三話のある箇所では、ふっとアガサ・クリスティ晩年の作品を思い出しました(たぶん作者さんも狙って仕込んだネタだと思いますが)。

★★★ Excellent!!!

1話およそ1万字強の連作短編集。
小話的に謎かけと解答がセットになっているため、とても読みやすいミステリーです。

喫茶店の店員に、ペットの世話係をする探偵。
特にペット探偵というのが新しいです。良いキャラ設定を思い付いたもんだと感心しきり。
富士見L文庫の女性読者に受けそうな、キャラミスど真ん中。正統派です。うまいとこ突くなぁ。

そんな面子ですから、日常の謎がメインかなぁと思いきや、本格的な殺人事件を扱っているのも嬉しい悲鳴。

個人的には第1話のように、ペットの散歩や世話が解決のヒントに繋がるお話をもっと読みたいですね。何せペット探偵ですからね。

本当に、ペット関連からいくらでも事件のネタを引っ張って来られるし、他の店員たちも噂話をひっきりなしに持ち込むので、話題に事欠かない最強の布陣。
もうね、永遠に連載して下さい。ネタが尽きる? 何甘ったれてんですか、ペット探偵なんてオンリーワンを思い付いた人が、読者を裏切れるわけないでしょう?

★★ Very Good!!

とあるカフェに集う人々。その場で提示されるスペシャルな謎。ペット探偵をしている草食系男子が、謎解きの対象をペットから人に広げて謎を解く、一話完結型の短篇連作作品です。

なによりカフェに集う面々が繰り広げる会話が面白いです。また謎解きの過程で出てくるペット探偵だからこそ得られた手がかりや、ペット探偵ならではの着眼点も読んでいて楽しいポイントでした。事件は殺伐としているのですが、ほのぼのした雰囲気が作品を包んでます。

一点、せっかく主人公が姓名鑑定士という設定なのに、一話目の最後にしか生かされていないのはもったいなく感じました。せっかく主人公はじめ、パートナーも友人も設定に特徴があるのですから、ストーリーに取り込んでいったら、ますます面白くなりそうです。続きも楽しみにしています。

★★★ Excellent!!!

ミステリファンの姓名鑑定士、オンオフの切り替えの激しいホステスの親友、カフェの店長、ペット専門探偵という個性的な登場人物だけで、わくわくしてしまいます。
現場を見ずに情報だけで殺人事件の犯人をあぶり出し、証拠まで見つけてしまう、頭脳明晰だがそれを表に出さないペット探偵。とても爽やかです。
内容はシリアスではなく、わりとほのぼのとしていて、楽しく読ませて頂きました。
一話完結型の短編ということですが、続編はあるんでしょうか。個人的にはとても楽しみです。

★★★ Excellent!!!

安楽椅子探偵は探偵の中でも特に抜きん出た。誇るべき才覚の一つですが。
件の彼はそんな態度を億尾にも出さず、謙虚で紳士的な対応のまま、感謝の意に徹する立ち振る舞いが印象的でした。

あとコンセプトが興味深いです。
ペットと動物。噛み砕いて述べるなら、人の環境に順応した生命と、そうでない生命。
似て異なるニュアンス。相違点をこれからどう発展させていくのか、楽しみにしています。

ではまた。お疲れ様です。