伏線の広げ方が上手い!

「誰かに必要とされたい」という願いから悩み行動する主人公。その"優しさ"は彼や、彼の周りの人々に一体どんな結果と影響をもたらすのか…!?読んで損はないと言い切れる。とにかく良いです!

戦闘描写の熱さや、独特のテンポの良さ、作品世界の雰囲気も良い点ですが、とにかく主人公やサブキャラも含めて登場人物の掘り下げ方、心理描写が丁寧なのが良い。いつの間にか全てのキャラに感情移入してしまう自分がいます。この点特に第3章が良かったです。

そして一番この作品で凄いと思ったのは伏線の広げ方。キャラの心情描写の中で、気づかないうちに幾つも幾つも新しい伏線が登場する、たとえ伏線が明かされて、新キャラが登場したとしても逆に謎が減るどころか増えるばかり。とにかく気になってしまうのです。ここが一番凄いと思いました。(特に第1章のprologueからずっと匂わされている主人公やアリサの過去とは何なのだろうか…)

久しぶりに壮大で展開が読めず、伏線の答えが楽しみな作品に出会えました!良かったです!

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