「魔法」という異能技術が現代で幅を利かせている世界が舞台で、上手いこと魔法が使えない主人公がとあるキッカケで覚醒するところからスタート!
うん、よくあるある…と思ったそこの貴方!
とにかく読んでみたらわかる、とんでもない設定の緻密さとストーリーの壮大さ、これでもかと言わんばかりに複雑奇怪に絡まり合う人間模様。
出て来る主要登場人物が多いですがすべて主人公級の役割を持っているので見所が多過ぎてビックリです。
バトルに次ぐバトルの連続はバトル漫画スキー達の食欲を大いに満たしてくれることでしょう。
群像バトル劇故に、皆が熱いバトルを展開してくれます…はっきり言って心臓が持たないレベルでした。
戦いの末に得るもの、結果をぜひその目で確かめてください!
あ、ついでに主人公は恋愛原子核です。
白銀さん家のタ◯ル君が笑顔でサムズアップするヒロイン「達」との人間模様もお楽しみに 笑
魔法の力を得た若者たちが命を懸けて魔物と魔法使いとの戦いを繰り広げる。そして隠された研究と陰謀……王道の流れを組み込みつつも、事件を解決していくほどに深まっていく謎。現在最終章へ突入していますが、各章が程よく区切られており、一つ一つのエピソードを楽しみつつ読み進めることができます。
この世代の誰もが抱える自己実現と言う課題。それを魔法と言う形で個人の本質を現すのが特徴的でした。そんな中で個人の力だけでは何も意味がないユウトの魔法。誰かのために自分を捨ててでも行動できる彼の力は次第に人と人を繋ぎ、大きな力へと変わっていきます。
とはいえ、ユウトに限らず主要メンバーそれぞれにドラマがあり、誰もが主役たりえる物語構成になっています。
ただ、その物語の展開上、冒頭からキャラクターがたくさん登場しますので、混乱しないよう注意していただきたいと思いました。
海上都市イースト・フロート、この未来都市を舞台に、異界から時折開く謎のゲートを通じて魔獣が現れる。主人公ユウトは、「ルーンの腕輪」を持つ少年少女たちの自警団「シャングリラ」のメンバーとして、誰かを守れる力を求める……
要約すると、こうなのですが、この作品のポイントはユウトの魔法にあります。誰かを守りたい想いがユウトの根源にある。だから、ユウトは一人では戦えないのです。
「ちょっと、待て」と言いたくなるほどのヒロインたちのサービスシーンもいいと思います。幼馴染だったり、同級生だったり、銃器を持ち歩くヤバい娘もいれば、色仕掛けなお姉さんも……
しかし、この作品を語るならば、どんどん強いヤツ、ヤバいヤツが現れるバトルの熱さでしょう。
個性的な仲間と敵キャラによる、多彩かつハイスピードなバトルが、次々に繰り広げられることになります。キャラの数だけ、想いとバトルのスタイルがある。そして、次々と組まれる対戦は、予想がつかない展開ばかり……
登場するキャラの誰もが、強い想い、強い心を持っている、そんなカッコいい作品と思います。
海上人口都市『イースト・フロート』を舞台に、異界から現れ出る魔獣と『ルーンの腕輪』なる魔具の力で発現させた魔法で戦う、異能バトルアクションです。
しかし『ルーンの腕輪』を持つ主人公のユウトには意外な秘密があり、他の者達とは一線画した特殊な能力を発揮します。
……ここまでだけでもワクワクが止まらないのですが、登場人物が皆個性的で魅力的!
まず主人公のユウト。
自分にあまり自信がない、ちょっと消極的な子なのかな、と思いきや、熱いんです。その芯に秘められた熱は、まさにヒーローたるに相応しい格好良さ!
またユウトの隣人であり世話を焼いてくれる伊沙那、幼馴染の刹那、窮地を助けてくれたアリサなどなど、ユウトに嫉妬したくなるほどの美少女が盛り沢山!!
そして男性キャラも、ユウトの支えになる親友の冬馬、自警団『シャングリラ』を率いるタカオ、中央情報局の熱い男アーロンと、個性豊かでありながら必ず惹かれる部分がある、見事なキャラ造形です。
もちろん人物だけでなく、背景や能力もしっかり作り込まれており、文章を読みながら頭の中でその場面ごとの映像が再生されるような臨場感に溢れています。
まだ第一章を一気に読み終えたばかりですが、先に待つ謎への解明に期待しています!
いや、まあそれより先にハイスピードな魔法バトルとか、可愛い萌え美少女キャラのヒロインたちのことだとか、次々に浮かび上がる緻密に張り巡らされた伏線と謎、多くの個性派キャラクターを巧みに操る文章力とか、書くべきことがあるのはわかります。
しかし、私はこの部分を強調したい。
この物語は一人の少年と、一人の少女の、恋を綴ったものなのだと。
初めっから恋人だとか通り越して新婚夫婦みたいな二人なんですけどね?
進みそうで進まない!二人の関係。
そしてそこに立ち塞がる多くの壁。
この、このもどかしさなのです!
壮絶な戦いに身を投げ打つユウトですが、その目的はつまるところただ一つ。
『好きな人に、好きだと叫びたい!』
激動の七章への突入!
ユウトの前に現れる最強の魔獣。
その時、一番大切な人が、一番遠くて届かない。
果たしてユウトは魔獣を討ち果たすことができるのか?
ちゃんと彼女に思いを伝えられるのか?
完結支援!!