まさしく「新感覚」という言葉がぴったりの作品だ!

 サブカルチャーと語られるオタク文化の中にも、さらに主流(メインカルチャー)と傍流(サブカルチャー)が存在すると思う。それは「流行り」や「売れ筋」といった言葉で語ることはできないものだ。

 この作品は、まさに主流と傍流を合わせ持った作品と言えるのではないだろうか? 「ロボット」という熱血要素——王道を辿りつつ、「男の娘」や「動画配信者」という若者に人気のある文化——現代日本のサブカルチャーをとりいれた世界観。ジェンダー問題さえも乗り越えて、さまざまなキャラクターが映える展開!

 これらが合わさっているから「読んでいて楽しい作品」になっているのだと思う。例えば、主人公たるマリカは「可愛い」とも思えるし、「熱い! 男を見せた‼︎」と思える。可愛い所では「男の娘の面白さ」を垣間見られるし、熱い所では「ロボット物の主人公らしさ」を実感できる。こういうある種のギャップがあって、それが調和していて、納得させられる。だから面白い。新感覚だ。

 戦闘回を見ても、日常回を見ても、キャラクターを見ても、ロボを見ても、どの観点で見ても「楽しい」のである。読んで良かった。そう思えた。

 さあ、ロボット好きも、男の娘好きも、ラッキースケベ好きも、集うが良い!

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