概要
世間を騒がす未解決事件。探偵役は前世の記憶を持つ少女と隣の席の幽霊!?
尾荷尾市では、17年前に行方不明になった女子高生・香坂希乃が、廃墟となった山中の学生寮から白骨死体となって発見される事件が起きていた。警察の捜査は難航し、事件発生から一カ月以上が経っても解決の兆しは見られない。そんな中、当時香坂希乃が在籍していた私立弓形学園は2学期を迎え、2年生に転入生の折口芙蓉が姿を現す。その容姿は香坂希乃に瓜二つであった。芙蓉は隣の席の男子生徒・曲木一蒼に香坂希乃は自分の前世であり、当時の記憶が一部残っていると告白。個人的に香坂希乃の事件を追っていた一蒼は芙蓉と協力し、真相究明に奔走する。しかしその先に待ち受けていたのは、尾荷尾市に伝わる鬼の伝承に纏わる深い闇であった。
主な登場人物。
折口 芙蓉(おりぐち ふよう)
弓形学園高等部に転入していた女子生徒。前世である
主な登場人物。
折口 芙蓉(おりぐち ふよう)
弓形学園高等部に転入していた女子生徒。前世である
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!廃墟探訪が一転、恐怖と真実の入口へ
1話を読んで
導入部の緩やかな日常描写は、読者を中学生三人の無邪気さに自然と同調させる。その軽さが、突然の断崖へと転じる瞬間をいっそう鋭く際立たせている。とりわけ、床の崩落と絶叫の場面では、行間に走る緊張が見事で、映像よりも鮮やかに迫る。
語り口は落ち着いており、情景説明も端的ながら厚みを持つ。廃墟の埃や窓から射す光といった小さな描写が、のちの衝撃的発見を支える舞台装置となっている。読後に残るのは「ただの肝試し」ではなく、「世界が不意に反転する感覚」だ。
物語はまだ序章であり、ここから広がるであろう人間模様と記憶の闇に、読者は自ら進んで迷い込むことになるだろう。