概要
真夏の夜半 闇に沈む踏切 青白き少女が呻く 誰か見つけて 私の首を
真夏にピッタリのホラー短歌。
怪談+短歌=怪歌
みなさまにひとときの涼をご提供できれば幸いでございます、ふふふ……。
怪談+短歌=怪歌
みなさまにひとときの涼をご提供できれば幸いでございます、ふふふ……。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!ゾワリと背筋を這うような
何気ない日常の風景に挿し込まれたワンシーン。それが Uncanny (説明のつかない、不気味) なものだったら……。
奈知ふたろ氏による極上のホラー短歌、全十首です。
一首ごとにタイトルが付けられており、否応なくストーリーが膨らみます。
バスルームや寝室、あるいは、ふらりと立ち寄った公園や図書館で、それらは何の前触れもなく姿を現わすのです。
その時、あなたならどうしますか?
とりあえず絶叫、回れ右して一目散にダッシュ、茫然と佇む etc.
霊感がなくても、冷感を存分に味わえる Uncanny Tanka『怪歌』
梅雨明けのこの時期、イチオシの短歌です。
是非、ご一読くださいませ。 - ★★★ Excellent!!!これはもう ニヤリとせずに いられない ホラーあるある 楽しすぎるぜ!
一首読むごとに、もうニヤニヤしてしまいます。
「ファミレスに行ったら一人なのに二個コップ出されちゃった」とか、「図書館の書架から首だけの少年が覗く」とか。
怪談で出てくるようなシチュエーション。それらが短歌という形で読まれて行きます。
リズミカルな言葉と共に、はっきりと頭に浮かぶ「ホラーな場面」。再現ドラマとかで見た映像でもいいし、ホラー児童書の挿絵とかでもいい。
そんな絵が頭の中に次々と浮かび、ホラー好きの心を満たしてくれます。
これは楽しいぜ! とホラーマニアの血が騒ぐ。そんな素敵な短歌集です。