まばたき。一度気づくと恐怖をかき立てられます。最後にゾッとしました。おかしいと気づいているのにアレというのが、救いを見いだせなくて辛いです。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(322文字)
日常の遊園地、しかしふとした違和感静かな恐怖がじわりじわりとしらずしらず異界へと迷い込む世界の法則が狂いだしますといならどもぞくりとする一遍ですみなさまも
短い文体の中に、不可思議と不条理が満ち溢れています。ただチケットをなくしただけなのに、首筋をザラリと撫でられたような感覚が、読んだ後にも続きますよ。今みたいな暑い夏に、是非ご覧ください。
何かに襲われたり命が危険に晒されたり…ホラーにありがちな「悪意」が、この物語には存在しない。友達は呑気で優しいし、遊園地は楽しい。けれど決定的に何かがおかしく、容認し難いほどに不気味で恐ろしい。「素晴らしい世界観、素晴らしい表現力」の一言です。
遊園地にあそびに来ていた二人の女性、モモとエリカ。「おもどりのさいチケットが必要になりますので捨てずにお持ちください」と言われていたが、モモはチケットを無くしてしまう。後で落とし物として届いていないか確認してみることにして、遊園地を楽しむが……。ふとしたことで、日常から異界に迷い込んでしまう恐怖を描いた一話完結の良作です。タイトルにもゾクリとしましたが、最後の一文でまたゾクリ。どういうことか知りたい方は、是非ご一読を。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(251文字)
主人公が友達と行った動物園。そこで主人公はとても奇妙で恐い体験をします。その辺の描写がとても上手くて、読んでいるうちにじわじわと恐怖が迫ってくる感じがして怖かったです。
この短編、すごいですね…!途中からじわじわと違和感が積み重なり、最後には言葉の意味まで歪んでしまう恐怖。読んでいると、自分の世界も少しずつズレていくような感覚になります。コーヒーカップの「逆回転」が、一種の転換点になっているのも面白いですね。まるでモモが異世界に迷い込んでしまったかのような錯覚を覚えました。エリカの存在もどこか不穏ですね。作者の意図があれば聞いてみたいです。不思議と引きずり込まれるような世界です
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(221文字)
もっと見る