荒野にある〝囚人の街〟を訪れる記者の体験とは。〝そうはならんやろ〟と思うことを捻じ曲げで捻り上げて物語にする。作者の思考が金剛力過ぎて呆気にとられます。とは言え、語り口は平易でめんどうな理屈もありません。ごく短い短編で読みやすい読み物です。でもすんなり読む終えることはできない。そんな迷図に囚われるような優れた作品です。不条理や不合理があたりまえとなった世界へアタナも訪れてみませんか?
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