概要
今日もおいしいお食事と看板猫がお客様をお待ちしています。
店主である虹子と猫との出会い、そして彼女と周囲の人々の恋のお話です。
お楽しみ頂けましたら嬉しく思います。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!めぐりめぐって、あなたがいい。まわりまわって、君がいい。素敵なお話!
始まりは、生まれて間もない仔猫達との出会いです。
物語を引っ張るのは薬膳カフェを営む虹子さんと、何やら訳ありのドクター青磁さん。
ああ、仔猫さん達を中心に温かな恋愛ドラマが……
ニャンニャン、違うのです。
主人公の虹子さんは、人の顔色を見るだけで体の不調をピタリと当てる。
重きを置くのは食で、恋や愛にはちょっと疎い。
彼女に想いを寄せる男達の気持ちをよそに、今日も虹子さんは中華鍋を振る。
物語は日本に留まらず舞台を世界に移し、脇を固める人達の挫折や成功は、まるでサスペンスドラマです。虹子さんもそうですが、読み進めると不思議な人達が魅力的に見えてしまう。
そして彼女を愛するがゆえ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!てんこ盛りの味、てんこ盛りの話──最後にはとても幸せな味わいと気分に
捨てられた仔猫たち──この子たちをどうするか、そこから話が始まります。
しかしまさか、そこから薬膳カフェとか、お医者さんとか、香港とか、大金持ちとか、計算高いお嬢さまとか、そんなてんこ盛りな、それでいて滋味あふれる物語になるとは、思いもよりませんでした。
てんこ盛り、そうてんこ盛りです(褒め言葉)。
でも、それでいて、それらの味の中核をなす、二人──虹子と青磁が、実にいい味を出しています。
そしてその味が、最後には熟成というか醸成されて……ぜひ、最後までご覧くださいとしか言えません。
とても、幸せな気分になれること、受け合いですよ!
ぜひ、ご一読を。 - ★★★ Excellent!!!愛されるだけじゃ、足りない
こんなお店があったら、通ってしまうなー
ヒロインの虹子(にじこ)さんが切り盛りする薬膳カフェのことです
お客さんの体調に応じた食べ物、飲み物を提供してくれ、いろんなアドバイスまで
「こちらを見てくれる」って、嬉しいことですよね
ところが、この虹子さん、自分の気持ちや立ち位置なんかに関しては、てんでポンコツ(失礼!)で、見えてない
彼氏との関係も、なかなかうまくつかめないし、運べない
そこが、愛しいじゃありませんか
そんな虹子さんが、一生懸命、自分と向き合って、そうして出した結論とは――?
食べることは、生きること
生きることは、愛すること
そう、愛は「する」もの
愛「される」…続きを読む - ★★★ Excellent!!!日常と人の温もりが心に沁みる優しい群像劇
「仔猫のスープ」は、捨て猫の兄弟を保護したことから始まる日常群像劇です。主人公・高階湊人が、仔猫“スープ”と“タンタン”を通じて、カフェ「金蘭軒」の店主・虹子や医師の青磁、その妹の柚雁らと出会い、人間関係の輪が広がっていきます。
本作の最大の魅力は、徹底して“日常”と“人の温かさ”を描くスタイルにあります。特別な事件や劇的な展開に頼ることなく、仔猫たちの成長や、登場人物それぞれの小さな悩みや幸せ、さりげない助け合いが物語の核を成しています。
特にカフェを拠点とした人間模様は、猫好きはもちろん、孤独や不安を抱える現代人の心にも静かに寄り添う優しさがあります。
物語が進むごとに、みなと自身や…続きを読む