最期の英雄と至高の悪人

主人公の牙禅（がぜん）は、人間・獣・化獣（ばけもの）の3種族がいる世界に生まれた。
この世界の住人は異世界転移者もしくは異世界転移者と化獣の間に生まれた半人。
半人の中でも化獣の特別な力を持ったものは重宝される中、牙禅は半人としての異能に加え、突然現れる災厄『八十神』の力も偶然に手に入れてしまう。しかし代償がないわけもなく――。

この世界にとって利用価値がありすぎる存在となった牙禅。
自分の世界へ帰るために活動する異世界転生者集団『還道衆』。
半人を中心に構成された新たな独裁政治国を作ろうとする『『朱弥（あかや）』『和生派（かずなりは）』『神王聖（しんおうせい）』。
さらに民主政治国を目指す一派や化獣中心の独立集団までもがそれぞれ少しずつ絡み合っていく。