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- ★★★ Excellent!!!異星の地で、地球の文化を再生せよ?
地球は侵略戦争に敗れ、文明は崩壊。そんな中、異惑星人たちによる「地球文明再生プロジェクト」が始動していました。強制移住させられた里帆は、博物館の学芸員として召喚され、稲作文化の再生を担当することに。ヤモリ星人のカメラマン、ウサギ星人の先輩学芸員とともに、異星の地で失われた地球の文化を蘇らせる挑戦が始まります。
異星での稲作再生というユニークなテーマに加え、異種族たちとの関係性や文化の違いが、SFらしいスケール感の中で描かれています。ある人物がわりととんでもないことをしているのに、それがあまりにも自然に受け入れられているあたり、SFならではの壮大さを感じさせます。そんな中でも、おにぎりの…続きを読む - ★★★ Excellent!!!宇宙ではよくあること。
地球は滅亡した。
異惑星の大陸横断鉄道に揺られ、今はなき地球のような車窓風景に想いを馳せる。
>「……チキュウはもう滅んでるんでしょ。それはとっても残念なことだけど、惑星開発ってそういうもんだよ」
そう言ってのけるヤモリ。しっとりした大きくて温かい手。メランコリックと焦げた匂い。
生まれ育った惑星が違えば感覚も違うだろう。宇宙ではよくある話だ。
毛が有ったり無かったり。好みも違うだろう。宇宙ではよくある話だ。
強制移住させられたリホが向かう先は、アメリカ・アリゾナ州の地球システム科学の研究施設『バイオスフィア2』(バイオスフィア=生物圏)を彷彿とさせる博物館。
地球の環境を失わずに済む…続きを読む