概要
「愛」なんて、曖昧なものに縋らなきゃ良かったんだ──。
「──君のファンになっちゃったんだ」
そう言って、私を知りたいと望んでくれたのは、夕暮れを憂いた瞳で見つめる彼でした。
文芸部に所属する冬原ゆずりは過去の出来事から、他者に自分を否定されることを極端に恐れていた。気弱で人見知りが激しい性格は高校に入学してからも変わらなかったが、ある日、学内で有名な久賀伊弦と出会う。
彼はゆずりの小説が好きだと告げ、友達になりたいと願ってくれたが、久賀には明かせない秘密を抱いていた。また一方で久賀も、とある理由から自身の存在意義を無くし、「曖昧」なものに縋る自分に悩んでいた。
夕暮れという曖昧な境界線で、出会うはずのなかった二人の想いと言葉は揺れ動き、反響していく──。
※作品の著作権は伊月ともやにあります。無断転載・無断引用・無断使用・自作発言は禁止しております。
そう言って、私を知りたいと望んでくれたのは、夕暮れを憂いた瞳で見つめる彼でした。
文芸部に所属する冬原ゆずりは過去の出来事から、他者に自分を否定されることを極端に恐れていた。気弱で人見知りが激しい性格は高校に入学してからも変わらなかったが、ある日、学内で有名な久賀伊弦と出会う。
彼はゆずりの小説が好きだと告げ、友達になりたいと願ってくれたが、久賀には明かせない秘密を抱いていた。また一方で久賀も、とある理由から自身の存在意義を無くし、「曖昧」なものに縋る自分に悩んでいた。
夕暮れという曖昧な境界線で、出会うはずのなかった二人の想いと言葉は揺れ動き、反響していく──。
※作品の著作権は伊月ともやにあります。無断転載・無断引用・無断使用・自作発言は禁止しております。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!互いの心が響き合う、青春の物語
トワイライト・リフレクト。
夕暮れと反響を意味するこの物語は、文化祭の最終日から始まります。
文化祭といえば、高校生活の中でも華やかな行事の一つ。
しかし、物語の中心となる二人の出会いは、文化祭の華々しさとは対極にある図書室でした。
文芸部に所属する極度な人見知りの少女、冬原 ゆずり。
文武両道で校内でも有名な同級生、久賀 伊弦。
クラスも違えば性格も知名度も違う。本来であれば関わり合うことがない二人の関係は、ゆずりが1冊の部誌を手渡したことがきっかけで始まります。
自身の小説も掲載されている部誌「さぼてん」
それを渡した後日、再び久賀伊弦と会ったゆずりは彼にこ…続きを読む