★
0
概要
寄せては返す、浅瀬のさざ波
「いらっしゃいませ」
「こんばんは」
「………おひとりですか?」
「そう。残念なことに」
「……残念?嬉しいっすよ。
こんな外れにある店、入りにくくなかったですか」
「消えかけのライトの点滅に呼ばれたの。
期待通りの、寂しい店ね」
「………電球変えときます。
ドリンクなにしましょ」
「"ギムレット"」
「あー……そういうこと」
「できるだけ強くしてくれる?」
「………わかりました。
その前に。
これ、サービスさせてください」
「………あら。私には勿体無いわ」
おすすめレビュー
書かれたレビューはまだありません
この小説の魅力を、あなたの言葉で伝えてみませんか?