概要
おかしい。推し活に励んでいただけなのにどうして私がVTuberに?
ポストコロナ時代を生きる大学生のリネはある日、ネット上の友人、ルイからある相談を受けた。
「——で、あたしもVTuberになってみたくなったの! よかったら志望動機だけちょこっと添削してくれない?」
なんとルイは事務所所属のVTuberを目指し、オーディションに応募しようとしていたのだ。予想外のことに驚くリネ。しかし、リネにとってルイは応援したくなる人——いわゆる「推し」であり、驚きこそしたが、喜んでその相談を引き受けた。
しかしリネは知らなかった。ルイが目指す事務所がほかでもない「v9」であることを。新進気鋭のVTuber事務所、v9。リネにとってそこは込み入った事情のある事務所で……。
「——そしたらその場にいた社長さんがやけに食いついてきて」
「——それにリネってば、結構VTu
「——で、あたしもVTuberになってみたくなったの! よかったら志望動機だけちょこっと添削してくれない?」
なんとルイは事務所所属のVTuberを目指し、オーディションに応募しようとしていたのだ。予想外のことに驚くリネ。しかし、リネにとってルイは応援したくなる人——いわゆる「推し」であり、驚きこそしたが、喜んでその相談を引き受けた。
しかしリネは知らなかった。ルイが目指す事務所がほかでもない「v9」であることを。新進気鋭のVTuber事務所、v9。リネにとってそこは込み入った事情のある事務所で……。
「——そしたらその場にいた社長さんがやけに食いついてきて」
「——それにリネってば、結構VTu
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