第6話 ブッフェ②
ブッフェ会場に入って
右側はライブキッチンとビュッフェコーナー、左側が客席になっていて
奥には、大部屋がある。
「肉が肉が!!!!!!!!
僕はこの塊を知っている。
ここは国産牛もも肉のローストビーフで
ポリネシアンソースと神奈川県産温州みかんを使ったおろしポン酢ソースが名物。
ポリネシアンソースとは、醤油とケチャップ、香味野菜を混ぜた醤油ベースのソースみたい。
ここまで詳しいのは僕もこのブッフェを
恥ずかしながら心の底から楽しみにして事前に調べて来た。
だってホテルのブッフェだよ?人生で初めて行くのだ。
肉の塊に吸い込まれる木原月とそれに付いていく小鳥遊優を見て
「おーい木原、まだ待てだぞー小学生でも待てるぞー」
「先生、私、待てない!!お兄さん、とりあえず一枚頂戴!」
苦笑いして、森一馬の方を見つめる高身長のシェフ。
「こらー、シェフも困ってるだろーこっち戻れー」
森一馬に言われても動かない木原月。
小鳥遊優は怯えながら
「戻ろうよ、月ちゃん」
するとシェフが
「お嬢さん、あとで何枚でもあげるから今は先生の言うこと聞いてあげて」
「本当?お兄さん!わかったーすぐ来るからね!」
木原月と小鳥遊優が席につく。
生徒全員が席についたところで森一馬がだらだらと
この遠足でなにを学ぶのか、説明していた。
「…と言うわけで、皆さんお行儀よく食べましょう…みんなで…頂きます。」
誰よりも大きな声で、小鳥遊優の隣にいる木原月が元気よく
「やっほーい、頂きます―」
「月ちゃん、お行儀よくだよ?先生言ってたよ」
「わかってるって、まずは肉だよね!肉、肉ー」
「本当にわかってるかなぁ…」
僕は横目でブッフェに群がる連中の中に入れず戸惑っている女子を見ていた。
そう小鳥遊さんは小柄で華奢な体つきだから
輪の中に入ろうとしてもはじき返され、肩を落としている。
髪色は金髪で髪は2つに結んでいる。編み編みのツインテ―ルだ。
一方、木原月はメインであるライブキッチンにあるローストビーフに一番乗りしていた。
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