第5話  ブッフェ①

ザ・プリンスは静かに湖畔に佇むリゾートホテルだ。


歴史など、書くことは沢山あるが今回は細かく書くことしない。

とにかく、そーだな、芦ノ湖近くにある素敵なホテルだと思っている。


本館と別館があるのだけれどブッフェは別館にあるから

大型バスは別館のロータリーにとまった。


到着すると、誰よりも早く立ち上がり僕をまたいで木原きはらるなさんはバスから飛び出た。


「やっと着いた!!待ちかねたぞ、この時を…いざゆかん!」

「おーい木原、あまりはしゃぐなー」

「先生、私を止めれる者はいないよ、走っていい?」

「木原、おっお前どこに走るんだ?入口はここだぞ?」

「あっちの建物じゃないの?」

「おいおい、先が思いやられる、まったく…そこの自動ドアをとりあず開けろ」


木原さんと担任のもり一馬かずま先生が話してるのを見ながら

大型バスから出て、僕は、箱根の空気を吸った。


「うまい!やっぱ森の中は空気がうまい!」


僕が空気を味わっていると、後ろから千波せんば泰寿たいじゅが話しかける。


「アキトは、空気の味とか匂いつーの?気にするよなー」

「まぁな、空気ソムリエなんでな」

「なんだし、それ。初めて聞いたわ アハハ」

「アハハ、僕も初めて言ったし、思いついたよ」


2人で、談笑していると後ろから

小柄な女性が、ニヤニヤしながら近づく


「なになに、また君達、イチャイチャしてんの?まだ昼間だよんー♪」

「うわ、小鳥遊たかなしさん、ビックリするだろ」

「河上君、いいねー青春だねー、高校生だねー♪」


僕と千波は声を合わせて


「「だから!…」」


「ほら、仲良しだねぇー♪」


ニヤニヤしステップしながら小鳥遊たかなしゆうは去っていた。


最近やたら、千波と話していると視線を感じるが

まさか彼女が?と思いながら僕らはブッフェ会場に向かった。


――――――――






やる気チャージのため、是非とも星★♡フォローお願いします!


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る