第9話 箱根神社①
箱根神社の駐車場に着くと
「着きましたよ」
…木原さんをしばらく見守る。
「むにゃむにゃ…もう、食べれないー」
あ、こいつ 夢見てるわ…
よだれ垂らしながら、寝てるとか爆睡中っすか。
仕方がないので肩を叩き、木原さん着きましたよーと声をかけた。
「うわぁ!誰?誰?誰よ?」
「あの、神社着きましたが…」
「なんだ
「みんなもう本殿向かってるよ?」
「私、、、やっぱ行く!」
「行かない選択あったんかよ、まぁ行きましょうか」
安堵する僕。
肩に触れたので殴られる覚悟はしたが、なんとか回避できたっぽい。
そいや、【河上君】なんて初めて呼ばれたから違和感を感じた。
大型バスから急いで出ると
鳥居の前にあるは参拝の前に手を洗う場所
手水舎(ちょうずしゃ)と呼ぶらしい。
そこで、手を清めた。
やり方は検索エンジンのクークルに聞いた。
以下コピペ。
―――――――
手水舎での作法は次のとおりです。
右手で柄杓に水を汲み、左手を清めます。
柄杓を左手に持ち替えて、右手を清めます。
再び柄杓を右手で持ち、左の手の掌に水を受け、口をすすぎます。
最後に柄杓を立て、残った水で柄杓の柄を清めてから、元の位置に伏せて置きます。
―――――――
僕は来る前から調べたので、やり方をわかるが…
木原さんはどうなんだろう。
横目で、木原さんを見ていたら
慣れたように、左手を洗い、右手と…スムーズに柄杓をもとの位置に戻した。
「なに、ぽかーんと見てるのよ。みんなに追いつくよー」
「え、あ、はい。」
「なに?なんか言いたそうだけど」
「なんか参拝なれてるんだなーって思いまして…」
「私、神様を信じてるから」
「え、そうなんだ」
「あんたは信じてないの?」
「僕はちょっと、わからないや…てか木原さん神社行くか、やめるか悩んでたじゃん」
「あれはアレよ。満腹で眠たい状態で参拝も神様に申し訳ないかなって…」
苦しい言い訳だと思った。
「はぁ、アレですか…」
僕は神様について濁した。
だって神様を見た事ないし
よくわからないからだ。
「まぁ、それぞれ信じるのは自由だからね、私はって話だし」
木原さんは少しうつむいてから
箱根神社の本殿へ向かう階段を見て
「どっちが先に階段、登れるか勝負する?」
「走るとご利益なくなりそうだし、やめとく」
「たしかに、それはそうね」
木原さんは笑顔で
「ほら、行くよ」
――――――――
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