第8話 満腹の少女
僕ら、第三高の生徒はご馳走様をしたあと
遠足のメインである箱根神社に大型バスで向かう。
バスの中、
「食べ過ぎたー動けない…眠い…」
「木原さん、残念だがもうすぐ、箱根神社につくよ」
「私、いけないかも…写真ヨロシク…」
「いや、全員参加だし、バスで待機は先生が許さないかと…」
「うざ、Zで呟いてやる」
Zとは、思った事をネットに発信できるSNSだ。
「自分の食べれる量とか考えて食べないとダメよ?」
「うるさいわね、最初のお肉が…3枚にすればよかったんだ…」
「そこなんですかねえ。それに最後に全種類のジェラートも…ねぇ」
「アイスは、ジェラートは飲み物だから大丈夫!」
「そうっすか」
僕は、木原さんの話を流して
事前に学校で配られた箱根神社の境内案内を見る。
ふーん、どうやら僕が見た青い光は平和の鳥居近くみたいだ。
タイミング見つけて行ってみよっと。
写真スポットで、観光客も沢山いるみたいだし
早めに抜けないと、だな。
横では木原さんがスマホ片手に何かを打ち込んでいた。
Zで、先生の悪口でも呟いてるんだろうなーと思いつつ
チラ見すると
【ブッフェ最高!遠足ばんざーい♡HAKONE最高!】
木原さんは、めちゃくちゃ楽しんでいた。
――――――――
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