第10話  箱根神社②

階段を登り終えると息が苦しかった。


「すごい、木原きはらさん、息あがってないね」

「いや、あんたが体力なさすぎ、帰りは横道のなだらか道で帰れば?」

「帰りは降りるだけだし、大丈夫だと思う」

「まぁ、ならいいけど」

「それより皆はどこだろ?」

「もう神様に挨拶してるみたいね」

「あ、千波せんばいるじゃんか!」


呆れた顔で木原さんが僕を見て一言。


「はいはいー相変わらず、千波君 L・O・V・E なんだね」

「え…、まぁ、いいか。じゃあ。僕は行くよ」


どうやらこれ以上話しても、俺と千波の関係が

勘違いのまま、さらに悪化しそうだ。どうしたものか。



僕らは千波達、クラスメイトと合流するともり先生が


「やっと起きて、来たか。もう他のみんなは参拝終えてるぞ」

「これでも急いで来たんけど、先生~途中で河上君が階段の登るの遅くて…」

「そんな言い方はないぞー木原ー、だいたいお前が起きないからだぞー」



僕と木原さんは箱根神社の参拝へ向かう。



2人は、神様に手を合わせる。


僕は目をつぶり

【願うことないや…あ、世界が平和でありますように…】


横目で木原さんをみると、まだ目をつぶっていた。

なにを願っているんだろうか



目を開けると木原さんは、なんだか少し小さく

いつもは見ない寂し気な顔をしていた。





森先生が


「お前たち、ちゃんと隣の九頭龍神社も行けよー。みんなは待ってるからなぁ」



九頭龍神社(新宮)へ行く2人。



――――――――






やる気チャージのため、是非とも星★♡フォローお願いします!


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る