第11話 九頭龍神社

ここは縁結びで有名な九頭龍神社。


事前調べて、ここで祈れば、彼女が出来るとか

高校生になって、まだ誰とも手を繋いでいないし

恋人なんてできたことがない。


そろそろ高校2年だし、恋愛しても良いんじゃないのかなー

だから今日はここでご利益を得て花の高校生活を送る…予定。


「あれ、木原きはらさんは行かないの?」

「私はいいや、縁結びはお願いしてないから」

「せっかく来たんだし、行こうよ」

「だから、いいって。色恋には興味がないから」

「んー、そこまで言うなら僕だけで行くね」

「私はこのへんで」

「どこいくの?」

「おみくじ」


僕は一人で九頭龍神社へ行く。

天井には龍の絵が描かれており、とても迫力がある。

スマホのカメラで天井の絵を取った。


賽銭箱にお金を投げて、そして祈る。


【恋人ができますように】



これで今回の遠足の目的は達成した。

あとは境内を散策するだけ。


とりあえず僕も隅っこで売っていた、おみくじを引いた。

大吉で、テンションが上がった。

詳しくはバスの中で見るとしようっと。



あれ。なんだろ

このおみくじから出てる糸は

糸はうす青色で湖の方へと向かってるようだ。

今は、自由時間だし、少し離れても怒られないだろう。


糸を辿って芦ノ湖方面へ行く。


んーなんだろうか、くさむらをかけ分け

糸は地面にめり込んでいる。


ここを掘れって事?

僕は素手で、糸の先を掘った。

そこには、手のひらサイズの円形のゴツゴツした石みたいなが出てきた。


なんじゃこれは!

青く点滅している。


すると、スマホに千波せんばから着信が入る。


「おーい、どこいんの?そろそろ出発すんぞー」

「わかったー、急いでも戻るわ」


急いで石をポケットに入れ湖で手を洗った。




――――――――






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